こんな記事を書きましたので、「浴室の内部はどうなっているの?」と思う方も多いと思います。
今日は浴室をご紹介いたします。
窓が大きい意外はごく一般的な浴室です。
ごく一般的といいましても、ユニットバスが主流の昨今ですので「造り」の浴室自体が珍しいかもしれません。
その珍しくなったタイルは乳白色のものに目地はグレイにして、締まった雰囲気があります。
窓からの景色です。
雪景色の中に一筋の沢が見えます。
建具は全て壁へ引き込むことができ、そうすれば半露天風呂の雰囲気となります。
壁上部と天井は「さわら」の板を使いました。それから、窓枠もさわらです。
「さわら」は御寿司の飯を混ぜる桶にも使われる材で、抗菌作用があり、耐水性も抜群でカビも生えません。画像には写りませんが、匂いがとても良い材料です。
この「さわら」、もうひとストーリーありまして、その窓から見える沢に生えていた150年生の木でした。
つまり、この地での150年先輩がこの木なのです。
伐採にはヒステリックなまでに過敏な軽井沢ですが、森を代謝させるという事も大切な人間の役目です。
そして、伐採した木に生命を宿して使う事ができるのも人間です。
なので節も排除せずに使ってこそ、本当の自然の雰囲気が出てきます。
無節の高級材も美しいですが、節で奏でられるテンポも悪くありません。