野鳥の森に隣接した今の現場に行きましたら、大工さんが4mの角材を持って走り回っていました。
腰袋に7つ道具を入れて立ち回っている様が弁慶のような大工さんは、
「猿だよ!」
屋根に上がった数頭の猿はドタバタとそこを走り回り、人間を威嚇するように足場を力ずくで揺すります。
屋根から足場へ、足場から建築中の建物内へ、まるで忍者のように身軽で、人間が到底追い詰める事の出来ない運動能力です。そして賢い猿達は、人間に対して嫌がらせにフンまでしていきます。
猿は大概の大人の男性には襲ってきませんので、静かにカメラを持って近づけば簡単に写真を撮ることが出来ます。
男性でも小柄だったり老人だったりすると猿は威嚇してきます。そして、威嚇に驚いたりひるんだりすると猿はそれを見逃しません。
そんな事を防ぐには、手に棒などを持っていれば猿も警戒します。
それでも、子供や女性には猿は高飛車に出てきます。
お隣の群馬県では、スーパーの袋を持って歩いていた老婆を、猿が引き倒す事があったりしたそうです。
知能が高く学習能力に優れる猿は、スーパーの袋に食べ物が入っていることを知っています。
子供や老人が徒歩で野生猿に遭遇した場合の恐怖感はどれ位のものでしょうか。もし、手にスーパーの袋を持っていたとしたなら・・・・
群馬県の下仁田町では人間のテリトリィに出た猿は殺害対象のそうです。
学習能力の高い猿は、鉄砲を持っているであろう人間を見れば、死にもの狂いで逃げるそうで、山中の車でも同じ状態になるようです。
それと比べ、軽井沢の猿への対策はエアガンと爆竹です。
爆竹は音だけ、エアガンは厚い毛皮を持った猿には大した威力もないと思います。
現に軽井沢の猿を追い払っている方々は猿になめられていて、追われているにも係わらず猿は、林の中を悠然と群れで移動して行きます。
ガソリンやエアガンの玉に爆竹と大の大人の労を費やして猿に教えていることは、「人間なんて大した事ない」とのです。
熊に引き続き猿の被害が出ないように願います。
(我が家の周りにも熊は出ますが、熊が風下に居れば我々の匂いを感知し静かに逃げるか隠れる筈です。また、熊は強烈な野獣臭がしますので、我々が風下に居れば比較的分かりやすいと思います。早く熊の存在を察知し必要以上に近づかないようにしましょう。)