高原の遅い春も咲きはじめました。
といっても桜ではありません。
まだ梅の花です。
こちらはアブラチャンです。
軽井沢が草原から森林化する中、急激に減っている木です。
冬の間、死んでしまったかのように眠り続けた木々が「再生」の時を迎えます。
森は生命力に溢れ、何もかもが輝き放ち霞が掛かったが如くです。
コブシの花も人知れず森の中で咲いています。
森の静かな春には、園芸種のような華やかさは皆無ですが、個々が主張しすぎない清楚な春がやってきています。
清らかな山桜の霞のかかったような花が待ち遠しいです。
園芸種の桜は申し分ないのですが、山の中で誰に見られることもなく静かに咲く山桜の清らかな内にわびた雰囲気は別格ですね。
最後は花より団子で、行者にんにくです。
行者ニンニクという名前ですが、その風貌はニラに近い感じです。
一寸冷えた夜の湯豆腐のタレに入れたり、七輪で焼肉のときの付ダレに、香りと春一番の生命力を頂きます。
これからほんの何日で桜まで開花する濃度の高い軽井沢の春がやってきます。