なんとか目的地の一つ、飯山市の斑尾高原に上がりかかりましたが、急傾斜路面プラス圧雪上の粉雪に、プロのタクシードライバーも車体を激しく雪壁に叩きつけておりました。
タクシーはラダーチェーンを装着しいましたが、後輪に駆動を掛けすぎたときにラダーチェーンはあっという間に横に持っていかれますから、プロドライバーも間に合わなかったのでしょうね。
そんなところも横目に進んでいきます。我が軽4WDもリアタイヤは流れっぱなしですがまだ4WDレンジではありません。上り坂を問題なく上がっていきますからしばらくFRの状態です。それと、4WD状態の方がハンドルとアクセル操作がシビアで、お気軽ドライバーはハンドル操作の易しいFRで上がれるところまでこの状態です。
山を上がりかかった斑尾はさすがに世界有数の豪雪地帯、菅平の比ではありません。
ほんの数キロの間に複数台・多種の除雪機が入って道路を確保しようとしていますが、斑尾の日本海に向いた斜面からは地吹雪+吹雪*αの勢いで吹き上げてきます。まるでオートメーションで道路を埋める為に雪を吹き付けているようです。
そんな中さらに上へと車を進めておりましたが、除雪車の横を通り過ぎようとのところで完全にホワイトアウトです。少しだけ良くなった視界を頼りに車を進めましたが、前にワゴン車が止まっているのが見えてあとに続き停車、しばらく止まっておりますが5mほど前のワゴン車が白一色に消されそうです。
待つこと数分間、高見から見ていた除雪車のオペさんが交通整理して下さりワゴン車と共に先に進みます。そこへ除雪中の雪山に突っ込んだ車が吹雪の中に霞んだ絵のように浮かび上がりました。
このあたりでどの車が事故を起こしても不思議ではない状況になりましたので、とある駐車場に入って、大雪に目を真ん丸くした子供達を安全なところに放しました。
本日はこれ以上先は諦めました。完全に道路も雪壁も除雪中の雪山も目視では分からないほどの吹雪が継続的に続いています。そして、時折強くなって完全にホアイトアウトしてしまいます。
私は写真を撮る機会がなく下山しかかったところで助手席の家内にとってもらいました。
積雪の少ないところですが、一階の屋根に雪が届いています。
このあと、大型バスが曲がりきれずに雪山に上がり道路標識をKOしている横を抜けて温泉へ。
露天風呂では子供達が吹雪で出来た頭の樹氷で大喜びでした。
家に帰って、
「軽井沢の冬、大した事ないじゃん」
家族みんなの感想でした。