我が家の近所も、所有者の分からない土地の木が2本ほど電話線にもたれながら道路上に倒れこみ宙ぶらりんとなって残っていますが、どうにか台風被害の後の片付けをし本日から平常に戻りました。
軽井沢町内でおきた台風にかかわった例の死亡事故は、最も台風が猛威を振るっていた頃に別荘のお客さんに呼び出されて作業中に木の下敷きになったという事です。(知人から)
あの暴風雨の中で尚且つ夜中の11時にしてもらわなければいけない作業とは何だったのでしょう。
それも作業にあたっていた方は76歳の高齢者です。なぜ、依頼者は、明日明るくなってから、台風が過ぎてからで、と言えなかったのでしょうか。
どこか心の隅が寂しい出来事でした。
我が家の被害は、車と新築中の家が被害にあいました。
車には倒れ掛かった木が2本ほど圧し掛かり、家にはモミの大木が吹き飛んでおりました。
車は凹んだ程度なので苦にもなりませんが、家はそう行きません。
早急に木が立っていた土地の持ち主に連絡を取り、現場にいらっしゃっていただきました。
土地の所有者には現地を確認頂き、一般の方の目にも大掛かりになる工事の賠償を確約してくださいました。
これで被害にあった我が家は一安心ですが、電話で急遽呼び出され多額の賠償を確約しなければいけなかった土地所有者の心中は幾ばくだったでしょうか。
土地を所有するという事は責任も重大という事が再確認されました。
今回の台風が我が家にもたらした事は「代謝」です。
土地購入時から目の上のタンコブだった病んだモミは倒れ、今後の被害の心配はありません。
家は被害にあったものの家族は誰一人被害がありませんでしたので、幸運な出来事だったと思います。
それと台風の通過前後は役場もNTTも中部電力も連絡すら取れない状況です。
そこでとても重要な事はご近所との連携プレーです。
邪魔な風倒木は皆で伐ったり、少ない情報をお互いに共有したり、被害の片付けで皆さんが屋外に出て作業をし、大きな作業のときは助け合ったりと、何十年も昔の光景を見た気がいたしました。
その光景が何か心地よいのです。台風では被害にあっていますが、この様なご近所との関係がありながら生活できるんだという安心感が再確認できました。
森は風と雨により倒木というかたちで「代謝」し、車中心で見えなかったご近所につながるケーブルも一皮剥けて「代謝」した感じがいたします。
そして最後になりましたが、お見舞いに駆けつけて下さった方、ご連絡くださった方、我々家族の元気の素となりました。有難うございました。