6日の午後から断続的に停電となり、その夜から本日の夕方の復旧を迎えるまでに電気は完全に止まっていました。
今まで自由に勝手に、有るが当然と使っていた電気の存在を一家揃って再確認しました。
廻りを見ますと風による倒木が目につきます。
また、大雨による水が土砂を流失させたり、崖崩れを誘発させています。
やはり、被害の大きいものは風倒木です。
何もない森の中に木が倒れれば問題もおきませんが、自然と人間の共存している軽井沢ですから人間に害が出ない事はありません。
電線を切り、電話線を切り、車を潰し、建物に倒れこみます。
画像 家の前の風倒木。
黄色い部分、1mのスケールをご確認いただければこの木の大きさが分かります。
幸いこの木は未明に倒れ人的被害は出ませんでした。
もし、車ごとでも下敷きになれば、この木の大きさですから同乗者を含めすべてを潰した事と思います。
そして、今回の台風で良く分かった事は、剪定されたり間伐したり手入れをしている敷地の木の被害が少ない事です。
それとは反対で野放しにされた敷地や林は多くの倒木が出ています。間伐されていない林では半分以上の木が倒れているものも見受けられます。
軽井沢で有り勝ちな事として自然という隠れみののもとに手入れされない木が多いという事、無関心の為・無知の為に手入れされていない木を持つ敷地が多い事です。
停電を招いた電線の切断もそういう木が多くかかわっているのです。停電が長引く事もそういう立ち木の管理が適切に行われていない、人災に多くの部分は発していると思います。
立ち木の管理は裁判事例を見ても所有者の責です。
自分が加害者になれば損害賠償も発生します。車を潰せば車を弁償しなければなりません。建物を壊せば修繕費を負担しなければなりません。
もし、人的被害が出れば損害賠償も甚大でしょう。
軽井沢は自然と人間が共生する街であって、白神山地のような原生林ではありません。
立ち木は適正管理が必要です。
土地所有者は、枝の剪定や高樹の適正化・間伐はもちろんの事、損害保険に加入する事も大きな損害賠償が発生する自衛策と思います。
それと敷地内の水道(みずみち)の確保が大切です。
敷地内のわずかな傾斜でも今回のように長時間に渡り流水がありますと土砂が流されます。
建物の基礎を注意したり、進入路を確保しましょう。
最後に、大きな問題は長引く停電です。
照明だけではなく、冷蔵庫・洗濯機、多くの物が電気の恩恵にあずかっています。
依存するエネルギーは偏らずに何本かの方法に分散しておいた方が無難でした。
我が家は停電の間も灯油ボイラーを小型発電機で稼動させ、シャワーを浴びることもお風呂に浸かることも可能でした。
もうひとつ付け足しとなりましたが、ご近所さんとの連携がとても大事な事を再確認しました。
自然環境が厳しい軽井沢では人々のつながりが重要な事、助けることがあれば助けられる事もおります。
プライベートだけを尊重せずに日頃からのご近所づきあいが大切だと再確認いたしました。