ネット上を見ると家づくりに関して大量の情報が流通している。
情報源はハウスメーカーやパワービルダーのHPだったり、建築家や建築後の施主さんだったりする。
ただ、この多くの情報には偏りや歪みが存在する事を、情報を必要とする側が認識していなければならない。
例えば、太陽光発電。
これは住宅に取り付けた方が取り付けない家より環境に良いと思われがちだ。しかし、耐用年数・発電効率等と生産から廃棄までの環境負荷を天秤に掛けて考えれば、残念ながら現時点では取り付けた場合の方が環境負荷が大きい。
と、書いた文章にも偏見・歪みが入ってきている。
これから太陽光発電の開発が進み、高効率で、生産・廃棄が簡素な素材が出てくるかもしれない。その過渡期を支えると考えれば、現行でも太陽光発電を取り付けた方が環境配慮なのかもしれない。
また、建築基準法で認められていても危ないもの危ない事は沢山ある。
「建築基準法に従っています。」「法順守です。」といっても、先日まで人の命を奪う可能性の高いアスベストも、人体に害を及ぼすホルムアルデヒトもクロルピリホスも合法だった事を思い出して欲しい。
国は大量の被害者が出なければ動かない。タミフルを見れば簡単に分かる。国だから。
安くて便利だったり、虫だけ害がある薬などという、人間に都合の良いものはないと思った方が正解かもしれない。
こんな事を偉そうに書いていても、私も自分の家で偏見の強い情報に引っ掛かるところだった。
水道の配管を、「樹脂管よりステンレス管の方が体に影響が少ない。」と考えていたのだが(確かにその通りなのだが)、設備屋さんに意見を聞いた所、
「何キロも樹脂製の本管を流れてきて宅内だけステンレスにして意味があるでしょうか?」
確かにその通り、考えのバランスが悪かった。
最後に。
要注意!!
このブログは偏見・歪みが大きく家づくの参考には用いるべからず。