我が家の主暖房の薪ストーブにも、ここ数日、火が入るようになった。
紅葉も終わり、晩生のもみじだけが忘物のように枯れた林の中に取り残されている。
我が家の冬の相棒はホームセンターで買った安物である。我が家族には哀愁漂うこのボロ借家にお世話になってまもなく、ホームセンターの商品棚から引き摺り下ろされ我が家に越してきた。
購入当初は薪を燃やせて暖を採れれば何でも良かったストーブであるが、相棒と軽井沢の厳しい冬を越す度に感情が変化していった。
最初の頃は煙ばかり出て全く暖かくなかったりしたが、今では少量の枝で息を吹き返し、家を快適な温度へと導いてくれる。
時にはご飯を炊いてくれたり、熱々のコーヒーを入れてくれたりする。
お前と過ごす最後の冬となるが今シーズンもよろしく頼む。