軽井沢もハイ・シーズンとなり、賑やかな季節となっております。
本日は、大学が夏休みで、帰省している長男と、混み合っている軽井沢を離れ、ヨットを乗りに行って来ました。
長男が一緒に住んでいれば、親父などと出掛けなかったと思いますが、離れて住んでいて、久しぶりの事だから、今回は、一緒に付いて来たのだと思われます。
日頃、距離を置いている事も、たまには良いかもしれないです。
世間一般にはヨットといえばハイソな雰囲気ですが、我々の乗るヨットは、ヨットといっても、キャビンがあるような豪華なものではなく、競技艇です。
画像内の、左の一番先に停泊しているものを、お借りしました。
競技艇ですから、クルーザーの様に、キャビンを持っているものではありません。
操舵中は、両手がそれを担当し、身体は、船が転覆しない様に、ウエイトの役目をしなければなりません。
操舵を間違えて、風に弄ばれると、簡単に転覆致します。
なので、物だって最小限の物だけ持って乗ります。
だから、携帯電話やカメラなどはもってのほかです。
例え、それが防水だとしても、転覆したときに沈んでしまいます。
いや、それどころか、自分が艇から流され離れてしまう事を防がなければなりません。
つまり、流失する物を気にしている場合ではなく、そのときになれば、自分の身を守らなければいけないのです。
だから、余計なものは一切、持てないのです。
それは、持ち過ぎている現代社会と、正反対の様に思えます。
本日は、乗り始めの1時間は、ほぼ無風で歩く程度しか進みません。
広い水面の中ですので、それは、ほぼ進んでないかの様です。
しかし、水に浮かんで携帯電話を気にする事なく、そして、風が無いのですから艇が転覆する心配もなく、きれいな景色の中で、静かな時間が流れます。
それは、物に縛られ忙しい時間を流される現代人には、多分、良い時間と思われます。
午後には良い風が出て、帆が風を受け止め、艇が水面を滑る様に進みます。
進む為の原動力が風ですから、騒音がないのです。
その騒音ない為、転覆しなければ、とても快適な乗り物です。
自然と対峙して、自分の判断が間違えれば転覆する、このリスクも必要なのかもしれません。
何の心配もなければ、何の面白みも無いかも知れませんね。
チョッと、ゆったりした時間です。