今日の夜は、新月。
2〜3日前にやっとけば良いのに、今日は背水の陣。
いやいや、ギリギリだよ、新月伐採。
それにしても、一年を通じて、一番、伐採に適した日。
現場では、体を温める為に、敷地内整備からスタート。
なんでもそうだと思うけれど、突然、大事に手を出しちゃダメね。
体が汗ばむ位になるまで、小さな作業。
程々、体が温まったところで、立枯れの赤松を倒す。
立枯れ木、簡単じゃないよ、落下してくる枝が怖い。
20m上空から、腕位の枝が落ちて、頭にでもヒットすれば、終りになる。
もちろん、立枯れは用材にならない。
用材にならないが、立ったままにしておけば大変危険。
伐るには、私が危険。
伐採作業は、一番、労働災害が発生する現場。
設計屋なんだから、こんな事に手を出さなければ良いと思いながらも、これは男の仕事の分。
つまらないだろう、簡単な事だけやっていても。
男女雇用機会均等法なんてあるんだから、伐採現場は女子に任せて、私は、お茶汲みの方が良いよ。
色々な事が、頭の中を駆け巡る。
人間て、不思議だね。
2本目は、隣の木と抱き合っている様に生えている。
生えている状態から、掛かり木。
今日は雨だから、木に登る準備していなかった。
いや、危なすぎるよ、雨の日の木登り。
滑るよ。
強引に楔(くさび)を打ち込んで、5分位したら、隣の木の枝をすべる様に倒れ始めた。
助かった。
苦戦の跡、つる(最後まで伐らずに置く部分)の形が大変に変。
しかし、梁に使うには見事な曲線。
3本目、これは何の支障もなし。
楔を打ち込んで、思ったとおりに倒れる。
たまにはあるさ、こんな事も。
4本目、この木が一番、太かった、チェンソーのバーが届かない。
通し柱用の材木、裂いてしまっては元も子もない。
用心して、前もって丁寧に木が裂けない様にチェンソーを差して置く。
11:30に終了。
焦ってもダメと思い、お弁当は持参。
天気予報は午前中が雨が降る予報だったが天気は持ち、回復する予報だった午後は比較的、荒れた。
兎にも角にも、大事な作業が無事に終了。
事故も起こらずに、有難い。