突如地下から出現した巨大な物体は、何の警告もなく人間に対して攻撃を開始する。逃げ惑う人間達。情け容赦のない残忍な攻撃。もし私がそんな状況に追い込まれたらどうするか?まずは家族と安全と思われるところに逃げるだろうな。それから次に情報の収集をする。今いったい何が起きているのか?あの巨大な物体は何なのか?何のために我々を攻撃しているのか?等々・・・逃げるのはともかく、主人公は情報収集しようとする気配がないのが不自然な気がした。車にはラジオくらい付いてるっしょ?停電していない家にたどり着いたら、腹ごしらえする前にテレビを見るっしょ?ダメもとでもさ。何でこういう前フリになったかというと、主人公はごく普通の何ら特殊能力を備えていない、そのへんにどこにでもいる人という設定だからです。そういう意味で、この作品は逃げまくる一般人と等身大の主人公の視点から描かれているところが良かったのか悪かったのか?あと、家族関係が今イチ解りづらかった。「ティム」って結局誰の何?
カネはかかってるな〜って感じ。特に瓦礫の山のシーンとかはね。でも「侵略モノ」なら、もう少し人類と敵との攻防の映像にカネかけても良かったんじゃないかな?ま、一般人の視点だからしゃあないか。んで結末は?・・・私は原作は読んでいないものの、家族の絆を取り戻しつつ私が一般常識的に知っている範囲での結末と全く同じ。
書いてて思い出したんだが「見知らぬ明日」っていう小説知ってる?小松左京のSFなんだけど、誰か原作に忠実に映画化してくれないかなぁ〜。何で思い出したかと言うと「○○に○○が続々と流れて行くシーン」が、その小説まんまだったから。絶対面白い映画できるって!マジで。少なくともこの作品よりはね。スピルバーグらしくないなぁ。読ませてやりたいなぁ〜彼に「見知らぬ明日」を。
☆☆★★★以上でも以下でもない作品でした。ウチのヤツと娘はハラハラドキドキで、充分怖がってましたけど。