子供たち日記

2005/11/14 | 投稿者: losthouse

ザ・スターリンのライブ盤「絶望大快楽」が届く。

1983年、人気絶頂の時期であり、同時に空中分解直前だったスターリンの後楽園ホール公演。
ブートで長年出回っていた音源だが、今回正規に発売された盤も客席で録音されたと思しき劣悪な音質で、それがまた臨場感があって非常によろしい。

全26曲をほぼノンストップで畳み掛けるスターリンは、チューニングもへったくれも無く、ただただ悪意と騒音を観客に叩き付けるといった風情で、やっぱりとても格好良かった。

11歳か12歳のとき、初めてスターリンを聴いた。初めて聴いたのが解散ライブを収録した「FOR NEVER」というレコードで、それまでストーンズかTレックスくらいしかロックを聴いたことが無かった僕には大変ショックだった。
「虫」とか「アザラシ」とか「天ぷら」とかそんなタイトルの歌がこの世にあることが驚きだったし、テレビで見るRCサクセションとかサザンオールスターズとかは「メシ喰わせろ」とか「嫌だと言っても愛してやるさ」とかそんな歌詞のついたうたを歌って無かったし、共産党宣言を絶叫したりしていなかったから。

それから何年か僕はスターリンのことしか考えていなかったので、パンク・ロックというのはみんなステージで放尿したり豚の頭や臓物を投げたりするもんだと思っていたし、遠藤みちろうみたいに暗い歌をうたうもんだと思い込んでいて、そのうちセックス・ピストルズとかダムドとかバズコックスを聴いて、なんだ、パンクって随分陽気でお洒落な音楽だったんだな、ということに気付くことになる。

初めて聴いたのが解散ライブだったわけだから、僕はザ・スターリンのステージを観たことが無い。
中学生の僕はスターリンのレコードを聴きながら、ライブに行った自分をよく夢想していたものだが、今になってこうして83年のライブ盤を聴いて、曲の合間に聞こえる怒号、悲鳴のような歓声、爆竹の爆発音などを聴いていると、当時の自分のような馬鹿で分別の無い若者が、そこにそうして居るんだな、と思えて、まるで昔の自分がそこに居るようなわくわくした気分になった。




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。
コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ