女性日記

2008/11/3 | 投稿者: losthouse

平沢進、初の著作「SP-2」を読む。

SP-2というのは、タイにおけるMale to Femaleの性転換者を指して、平沢進が考案した呼称である。
と、簡単に一行で説明するのが憚られるというのは、本書のなかで著者は8ページを裂いて、そのイントロダクションとして「SP-2とは何か?」解説と考察を繰り広げているからで、照らし合わせるに「Male to Femaleの性転換者」とした僕の要約は合っているようで少し間違っている。正しくは手に取って読むのが一番。

とにかく本書は、そのSP-2との交友録を記したエッセイ?またはノンフィクション?のような読み物なのだった。

むかしから平沢進の文章というのは抜群の面白さなのだが、その発表媒体といえばファンクラブの会報やウェブログ、または音楽雑誌の小さなコラム記事やレコードのライナーノーツ位だったので、こうして書籍として一般向けに販売されるというのはとても良いことだと思う。

でも僕は彼のことを、その音楽にも見合った、奇天烈な文章を書くひとだとずっと思っていたのだけれど、こうしてまとめて読んでみると意外にまともで、すんなり読める易しい文体なのだな、と印象をあらたにした。

日本人ミュージシャンとSP-2たちが繰り広げる面白エピソード集としても読めるし、ジェンダー・アイデンティティについて深く考えたり、または「人生のお手本」的なメッセージをSP-2たちの台詞から読み取ることも出来るだろう。
一部のファンだけではなく、平沢進が誰だか知らないひとでも、気軽に読める読み物として出来上がっている。

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