ビリー・ザ・日記

2008/5/23 | 投稿者: losthouse

よく晴れた、午後の渋谷。
明日はボブ・ディランの誕生日。
だから「アイム・ノット・ゼア」という映画を観る。

ボブ・ディランの伝記映画だからといって、「シド・アンド・ナンシー」とか「ドアーズ」みたいな当たり前の構成にして面白くなるわけが無いのは百も承知なのだから、複数の人格が登場し、それぞれ別のボブ・ディラン像を描くというこの映画のアイデアは素敵だ。

中でもヒース・レジャーとシャルロット・ゲンズブールによる夫婦のはなしと、リチャード・ギアが年老いた(殺されなかった)ビリー・ザ・キッドに扮し、アメリカ民謡の毒々しい歌詞の世界をたゆたうパートがとても良くって、それらは直接ディランの生涯を描いたものでは無いだけに、より説得力があるように感じる。

映画としては解りやす過ぎてベタベタなところが少し不満ではあるけれど、それでも古いアメリカ民謡の世界と、ケイト・ブランシェットがなりきる66年のディラン、そして現在のディランがすべて地続きである、というところを指摘してみせた点で、きちんと「ボブ・ディランの伝記映画」として成立していて、そこが僕はとても良いと思った。




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