航海日誌

2007/5/5 | 投稿者: losthouse

演劇が嫌いで嫌いで仕方の無いわたくしが、唯一観に行くお芝居。

花園神社で唐十郎の新作「行商人ネモ」を観る。

終演後、いろんな批評家先生のお話や友人たちの感想を聞いていても、なんかどうもしっくり来なくって、役者がどうとか演出がどうとか、何せ僕は演劇が嫌いなんでさっぱりわからない。「行商人ネモ」はとにかく唐十郎の書いたお話が素晴らしくって、会社を辞めて社会からドロップアウトした男が行商人として身を立てる為に色んな人の力を借りて一生懸命努力するんだけど、男はあまりにも頭が良くて繊細なんで、努力するうちに行商人の路からもドロップアウトしてしまって、ついにネモ船長としてノーチラス号に乗り込んで舞台を去ってしまう、その一部始終の物語。
弱いやつ、負けるやつ、うまく出来ないやつ、ゴミみたいな人間たちへの優しさと愛に溢れた物語で、こういうのにわたしは弱い。
「海底二万哩」のラスト、大渦巻の場面の朗読と、演劇世界が交錯するラスト・シーンは実によかった。

6月までやってます。「海底二万哩」を読んで、ネモ船長に感情移入してしまった覚えのある駄目人間にはお薦めです。




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