ロスト日記
2006/8/13 | 投稿者: losthouse
安部公房の「赤い繭」って格好良い小説に、現代音楽の諸井誠が曲をつけて、芥川比呂志がナレーションして、高橋悠治がオンド・モルトノを弾いて、そんなエクスペリメンタルな音楽が1960年にNHKラジオで放送されていたのは安部公房マニヤのみなさんなら既にご存知の筈。
んで、その音源が限定500枚でCD化されている、という情報をとある筋から入手して、慌てた僕は三宿の交差点の近くにあるレコード屋までとぼとぼ買いに行く。
とぼとぼ歩いていると突然の雷鳴、集中豪雨。
すっかり楽しくなって、稲妻が展望できる高層ビルの上階で雨宿り、246号線の向こうに見える放電ショーに見蕩れてしばらく時間を忘れる。
紫色の空と、鈍色のアスファルトが燃えて溶ける。自動車も路に迷って泣いている。みんな悲しくて可哀想で泣いている。
豪雨が過ぎて、再びとぼとぼ歩き始めて、夕刻の世田谷公園で寛ぐ。
地面も空も電柱も噴水もプールもおっさんも犬も自転車もすべてがぎらぎら光っていて感激する。


んで、その音源が限定500枚でCD化されている、という情報をとある筋から入手して、慌てた僕は三宿の交差点の近くにあるレコード屋までとぼとぼ買いに行く。
とぼとぼ歩いていると突然の雷鳴、集中豪雨。
すっかり楽しくなって、稲妻が展望できる高層ビルの上階で雨宿り、246号線の向こうに見える放電ショーに見蕩れてしばらく時間を忘れる。
紫色の空と、鈍色のアスファルトが燃えて溶ける。自動車も路に迷って泣いている。みんな悲しくて可哀想で泣いている。
豪雨が過ぎて、再びとぼとぼ歩き始めて、夕刻の世田谷公園で寛ぐ。
地面も空も電柱も噴水もプールもおっさんも犬も自転車もすべてがぎらぎら光っていて感激する。


