エアフィン。発売元は(株)エンドー。
基本的な構造はイオスのブーメランと同一だ。タンクや充填器に互換性はない。
手軽にダイビングを楽しめる便利な製品だが、初心者向けというわけでは決してないのだ(キッパリ)。
何故なら、最もエアエンボリズムを起こしやすい環境下での使用が見込まれるから。
水深10メートル以内の気体体積の変化が一番大きなところで、小容器の圧縮空気の残量にビクビクしながらのダイビング。
1秒でも長く潜っていたいという考えから、吸えなくなったら息を止めて我慢し、そのまま緊急浮上・・・。
10メートル深からコレやったら、まず
無事では済みませんよ。
まあ、脅しはこの程度にして、製品の紹介をば。
上の画像は“ベーシックセット”
98cc/200気圧のタンクが2本付属するのだ。
一応、5メートル深で3分間のダイビングが可能とされているが、ハッキリ言って難しいな。呼吸を整えて、長時間の水中滞在を意識して潜水しても、2分以内で警報ブザーが鳴ったぞ。
メンテの関係上タンク内をあまり低圧には出来ないしさ、ブザーが鳴ったら早々に揚がるしかないじゃんかよ。
実はベーシックセットのタンク、単室98ccというのには意味があって、高圧ガス保安法の制約を受けないから、売り手も買い側も楽なんだよね。
で、“アドバンスセット”
タンク1本の容量は300cc。200気圧充填だから、2本で120リットルの空気(陸上値)が入っている計算。
このモデルになると、イイ感じで使える。落ち着いて水中写真も撮れる。魚に無理なポーズを要求しなければね(?)。
実質、5〜6分間の潜水が出来たぞ。
更に“サポートセット”
外付けでエアータンクを3本つなげる事が出来る。タンクは98でも300でも構わない。例えば300cc3本をコレに装填してアドバンスセットと組み合わせれば、1500cc分の圧縮空気を携行できるぞ。専用のポーチでウェイトベルト等に装着可能だ。
最後に“マスターセット”
エアフィンシリーズの最強セットという位置付けだ。1.9リットルのダブルタンク(計3.8リットル)を専用のハーネス(浮力調整は不可)で背負う。
要するに通常のダイビングタンクに、レギュレターとして本体(例えばベーシックセット)を利用した様なスタイル。
ここまで来ると手軽とは言い難く、簡易潜水器具の域を逸脱しちゃってる。
最初から普通のスキューバ装備で潜った方が、いろ〜んな意味でラクだし安全だよ。
別売の空気充填器でのチャージ風景。ブーメラン用のそれとは違い、2本同時に同圧力でチャージ出来るのが嬉しい。
移充填はゆっくりと行うのが鉄則だ。冷ましながらだよ。
これからの時期、海水の透明度が増すし、楽しみだね。
<参考>
エンドー
http://www.airfin.com/goods.htm
イオス
http://www.mi-net.ne.jp/eose/boomelung_sale.htm
<参考画像>

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