今日、1999年6月29日に広島県を襲った豪雨災害から10年が経過しました。
10年前、32人の死者と行方不明者を出した
「6.29豪雨災害」。
今日も、あの日が甦るような雨が降り続けました。
被害が最も酷かった広島市佐伯区では、総合防災訓練やあの日を忘れてはならないとして追悼会が行われました。
実は私も10年前、佐伯区内に勤務先があったので、あの日のことはしっかり覚えています。
バケツをひっくりかえしたような雨。
川の水は濁り濁流の如く流れていました。
今年の5月は雨が全く降らず、田畑への影響が懸念され、また貯水量も減る一方で、小さな水瓶しか持たないような都道府県によっては、生活水の心配までされました。
さらに、梅雨入り宣言後もしばらく雨が降らなかったので、今日の雨は本来は「恵みの雨」なのです。
しかし、雨は一定時間の降雨量が基準値を超えれば、土砂災害などの危険性が一気に高まります。
山野の手入れがされていない山々では松枯れ等もあり、山としての機能は著しく低下しています。
山の保水力の限界を超えれば、土砂災害の危険性が高まります。
10年前の豪雨災害を知っている人も知らない人も、「天災は忘れた頃にやってくる」ということを忘れてはならないと思います。

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