「短波帯の薄明時における非対称性伝搬による片パスの可能性について」
Skimmer
、、などとまるでリッパな学術論文のようなタイトルですが、そういうことです。
(同日追記:用語間違い。非対称性じゃなくて、「非可逆性(ノンレシプロカル)」が正しい。なんか自分でおかしいと思った)
これまで、
「飛びます!飛びます!伝搬サイト」において、伝搬のようすを見てきましたが、「すべてのHF伝搬はグレイラインパスである」、という結論を今一度確かめられました。
これは3月11日の1740Zのようすですが、周波数帯によりますが、遠方なHF伝搬は、ふつうには、こっちとあっちで相互に、「夜明け〜昼」、「夜明け〜夜」、「夕方〜昼」、「夕方〜夜」、この4通りでしか、あり得ません。
上図の場合は、ハイバンドは夕方のJAから昼のEUへ、ローバンドは夜のNAへ飛んでいます。
かろうじて無理クリ「昼〜昼」伝搬があるのは14メガの近場、「夜〜夜」伝搬があるのは10メガ。特殊な28メガの夜中なんかを除き、ふつうにはこれしか無いはず。
で、この、「グレイラインパス」という言葉、どうも世間では、「グレイラインに沿った伝搬」という意味で使われているようですが、それは狭義であって、
E層での第一種減衰が少なくなり、かつ、濃いF層がまだ残ってる夕方、または日の出の瞬間にF層が生成されたわずかな瞬間に、F層に向けて飛び込んだ電波がビヨーン!と遠方まで伸びる、というのを、これらすべてを「グレイラインパス」、と言ったほうがより正確なんでないか?
、で、ここで問題的な片パスなんですけど、ふつうはオカルトとされています。
そりゃそうだ。パスが通っているなら双方向に通じてるに決まっています。ウナギ猟の仕掛けじゃないんだから。単に相手との設備、相手の場所のノイズなどの違いに過ぎない、、
、、と言うことで決着はついてるはずなんですけど、片パスいうのはいまだに言われている。そこで私は、たとえばこういう仮説を立てました。
A地点からB地点までは、夜明けの瞬間にできたF層に飛び込んだのが、その下の層とで形成されたダクト内で減衰少なく伝わって向こうに届く。
いっぽう逆の、B地点からA地点への電波はふつうに下の層と大地反射で通ってゆくのでロスって届かない、、、ていう非対称性伝搬です。「短波帯でもダクト伝搬はある」、ということも言われていますし、、、。ですが、
まあ無いでしょうな^^
この図、相当無理があるでしょうが。
まあそんなよなことで、
This application is
now being stopped.
I shall return.
( Douglas MacArthur )
飛びます!サイトは閉鎖です。ふたつもPC動かしてエラー吐きまくりでやって居られん!!
でですね。CQ誌のDX欄なんか読んでても、なんすかそれ? 的なオカルト記述が多数あるわけです。
これはなまじ、微妙すぎる弱弱通信やってるアマチュア(この場合は「ドシロウト」の意味)、が不思議な現象について各自あれこれ自説を言ってるのが悪いんで、
いまはスパコン京なんかで全地球シミュレータできるんだから、日本のプロのNICTさまなんかにおかれては、スパコンにおいて、モンテカルロ的、ムチャクチャにドバー!!打ち込みまくって、いったいどうなってるのか見た方がいいんでないかと思います。
というのは、旧共産圏でのOTHレーダーの復活や某国の暗号通信、あるいはアメリカではARESなどによる組織だった非常通信や
VOAによる短波帯非常データ通信実験などが盛ん。
インターネッツや衛星などの発達でいったん捨てられていた中短波帯がまた見直されてきているからです。
たぶんここでも、「ヒゼウ ヒゼウ」などと、誰も理解できない和文でいまだにトロクサイよなことやってるJAはドジ踏んでて置いてけぼりのはず。
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