前回鬼の目山の巨杉探索を行った際
(
http://air.ap.teacup.com/iorishishigawa/607.html
)、さらに大きな杉があるとの情報を耳にしましたが、おおまかな場所しかわからず。
梅雨入りした南九州でしたが、日曜は予報が外れてくれて絶好の探索日和になりました。とりあえず目星をつけた尾根を下るも空振り、植林帯にあたったところで沢筋を北東方面へトラバース。隣の尾根も狭く急峻なのでパス、帰りのことも考えて一番広そうな尾根までトラバースし登り返すことにしました。敗退かなと思い始めたとき高い木が目に入りました。下からみると細くスラっと伸びた杉なので違ったと思いましたが、回り込んでみると岩の側壁から聳え立つ堂々とした杉の巨木でした。
標高はほぼ1100mあたり、このあたりの尾根筋は急なので上からでも下からでもたどり着くのは容易ではありません。肝心の杉ですが、樹齢は500年以上あると思われますが、樹勢は旺盛で目立った損傷もみられません。岩壁に張り付くように立っており幹回りは測れませんでしたが、太い根は大蛇のようにのたうっており異様そのもの。アクセスがよいところだったら国の天然記念物クラスだと思われます。
古墳探索もそうですが、時に勘を働かせながら、また時には体力にまかせて山中を探し回ることに大いなる喜びを感じます。山登りをしていてよかったと思えた一日でした。
木々が邪魔して撮り辛い。
岩の側壁から伸びている。
大蛇を思わせる太い根。
矢印のあたり。赤テープを付けています。

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