ラニーニャのおかげで年末から冷え込みが続き氷結は順調にすすんでいた今シーズン、おまけに大型の寒波がやってきたので満を持してだき山へ行ってきました。
今回のターゲットは「山の神谷」の標高900mで出合う左岸支谷。'13年に偵察に入った際、見事な三段の滝となっていたのを見ていつか登ってみたいと思っていました。
いつものように鹿川キャンプ場から出発、「山の神谷」に沿って上がっていきました。かなり上流まで林道と杣道が使えるのでアプローチはかなり楽です。1時間ほどで出合いに到着。出合いは三段の滝になっているので迷うことはありません。不安は的中で氷結はかなり不十分でしたが、右手から上がれそうだったので取りついてみました。慎重に登ったところ無事に下部の2段をクリアできました。さらに3段目をあがりルンゼを詰めていきましたが、その先のナメの氷結が不十分でいやらしいスラブになっていました。ナメを登りあがった標高970mあたりに25mほどの直瀑がかかっていました。下部が凍っておらず登攀することはできませんでしたが、見事な氷瀑でした。地形図からはこの先標高1170mあたりに核心部があるようですが、残念ながらここで撤収することにしました。懸垂2回で出合いへ降り立ちました。
だき山は概ね氷結が良好なのですが、ここまで凍っていないとは想定外でした。標高が低めだったのが災いしたのでしょうか。年々氷結状況が悪くなっている印象があり、再訪できる日が来ることを祈るばかりです。
出合いの三段滝。氷結状態が良ければV+くらい。
三段滝の出だし。かなり薄い・・。
緩いナメも岩が露出していて侮れない。
F2、約25m。巻くなら左岸からか・・。

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