この日も快晴。ノジョクボン(露積峰、노적봉)の壁を登りにいきました。あまり知られてはいませんが、ノジョクボンにはインスボンに次ぐスケールの大きな岩場があります。ちなみに初登攀は昭和12年に日韓合同チームが成しています。
登山ショップが立ち並ぶ北漢山登山口から、渓谷沿いに歩くこと1時間ほどで露積寺へ。お寺の背後にノジョクボンがそびえたっています。お寺のトイレの脇から壁へ向かう踏み跡がありました。1時間ほどの急登で中央壁の基部に到着。当初は中央壁のすっきりとしたルートを登るつもりでしたが、嫁から一番易しいルートにしてくれとリクエストがあり、やむなく壁の左端(東壁)にある「楽しい手紙(즐거운 편지)、210m、6p、5.9」という楽しそうなルートに変更しました。
取り付きが少しわかり辛かったのですが、出だしのチムニーを無事に見つけることができました。1p目は顕著なチムニー、グレードは5.6でしたが少し難しく感じました。2p目が核心(といっても5.9)でフェースを右上するダイクを辿ります。3ピッチ目もダイクを右上、ここは5.5で文字通り階段状でした。4p目も簡単なダイクからスラブ、5.5くらい。5p目は凹角からスラブ(5.6)、最終6p目は左のスラブ壁への移動がいやらしくて5.6。しばし踏み跡をたどり、最後は簡単なスラブを登って頂上へ。頂上にはナポレオンの帽子のような岩が乗っかっていました。2時間半ほどで終了。
チムニー、ダイク、スラブと変化にとんだ面白いルートでした。しょぼいボルトも残っており、昔のルートを再整備したものと思われます。この日クライマーは誰もおらず、広大な壁を独占できて幸せでした。
下山でちょっと迷いかけましたが、またまた親切なオジさんに出会い道案内をしていただきました。龍岩門から道詵寺(トソンサ)へ下山、参拝用?のシャトルバスを利用させてもらいました。
休日は賑わうであろう登山口から中城門へ。
露積寺。背後の岩山がノジョクボン。
1p目のチムニー。見た目よりも難しい。
3ピッチ目の階段状のダイク。
ロケーションが素晴らしい。
頂上のナポレオン岩。
龍岩門をくぐってトソンサへ下山。

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