冷え込みが続いてくれたので、またまたダキ山北面へ氷瀑探しに行ってきました。
嫁が一緒だったので、土曜は比叡で軽く岩登り。気温は10度なかったのですが、陽があたると春みたいにぽかぽかでした。久しぶりにFYKルートを登ろうとしたのですが、出だしの核心で体がまったくあがらず・・。気持ちが一気になえてしまい、麓屋コーナーから3KNスラブスーパーへ変更。人工壁も外岩もしばらく登っていなかったにしても、あまりの体たらくに愕然としました。
日曜は、超大物があると予想していたダキ山々頂直下のルンゼへ入ってみました。アプローチは先日の「岩戸隠しの滝」のボルダーから分かれて、左の沢へ入っていきます。F1はかなり薄い氷でスクリューは5センチも入らず、精神衛生上あまりよくありませんでした。50mいっぱい伸ばしたところでビレイ。その先はゴルジュ帯になっており、水没せずに突破することはちょっと不可能でした。釜が氷結してくれれば、問題なく歩けたのですが。右岸を高巻いてみたもののゴルジュの上に押し上げられるだけで、沢筋へ戻ることは不可能でした。アイスクライミングはF1だけであえなく終了でしたが、ゴルジュの先にある大氷瀑の存在を確認することができたのは大収穫でした。
地元ではこのあたりを「仏石」と呼んでいるそうです。今回のルンゼを「仏石ルンゼ」、そしておそらくダキ山一番であろう大滝を「仏石大滝」と名付けました。昨年、神楽ルンゼのF1「神降ろしの滝」を見たときにはこれが九州一の大氷瀑と思ったものでしたが、先日の「岩戸隠しの滝」はその上をいき、今回の「仏石大滝」はさらにその上をいく大氷瀑でした。地形から察するにこれ以上のものはもうないと思いますが、ダキ山北面はまさしく氷瀑のワンダーランドです。
5週続けてダキ山の北面へ入りましたが、毎週毎週新鮮な感動があり充実した探索行でした。これも天候やパートナーに恵まれたおかげです。主だったルンゼの全容がほぼ解明されたと思いますが、新たな課題もいくつかでてきました。来シーズンもまた鹿川界隈でアックスを振るいたいものです。
圧倒的なゴルジュの奥にかかる仏石大滝。

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