昨日に引き続き、この日は露積峰につきあげる「一編の詩のための道(한편의 시를 위한 길)」を登ることにしました。渋滞に懲りたので早めに出発しましたが、平日だったのでガラガラでした。
「一編の詩のための道」は露積峰(ノジョクボン)の北西稜にあたるリッジで、トワンゴル(有名なトワンソンがある渓谷)とソトワンゴルをわけています。
ケーブル手前にかかる飛龍橋を渡り150mほど歩くと、右側に立ち入り禁止の標識がたっています。ここから明瞭な踏み跡を山に入っていきますが、15分ほどで徒渉点へ。右岸沿いにあるくことわずかで分岐点で、ここを左へとります。急斜面を登っていくと岩場に突き当たりますが、ここが取り付きになっています。迷わなければ、アプローチは1時間もかかりません。
W級前後の岩場を3ピッチほど登ると、見事なナイフリッジにでます。両側が切れ落ちていますが、5.6程度なので難なく通過できます。ここから樹林帯をしばし歩くと、露積峰の上部岩壁に突き当たります。上部岩壁は3ピッチで、1ピッチ目と3ピッチ目はW級程度で容易ですが、2ピッチ目が5.8・A0となっており本ルートの核心となっています。A0用の支点(ハーケンが打ってあるらしい)を見つけることができずにフリーでいったのですが、登り応えがありました(体感は5.10-)。約4時間で露積峰の頂上へ、トワンソン瀑など眺望は素晴らしいものがありました。
心配していた下降ですが、右下に延びているリッジを慎重にクライミングダウン。念のためにロープをつけたまま下りました。最後は25mの懸垂で右の谷へ降り立ちます。谷沿いのトレイルをしばし下れば、アプローチの道に合流できます。
この日は貸しきりだったので、静かなクライミングができました。易しくも厳しくもない、評判どおりの素晴らしいリッジでした。この二日間で、リッジクライミングにすっかりハマッてしまいました。韓国には、月出山、大屯山、俗離山など魅力的なリッジをもつ山が多数あるようで、折々に訪れようと思いました。

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