翌朝はあいにくの曇天で、いまにも降り出しそうでした。出発準備をしていたガイドさんに尋ねると、天気は問題ないとのことでしたが、朝食後にポツポツと降りだしてきました。様子をみていると、幸いなことに雨があがり晴れ間ものぞいてきました。停滞のつもりだったので、急ぎ準備をしてから登攀開始。
ルートは、最も容易な「Berthet-Boell-Stofferルート」にしました。トポがなかったのでルートを外したところもありましたが、大きなトラブルもなく7時間弱で登攀終了。下降は、北側に50m懸垂したのち、1ピッチクライムダウン、その後はガラ場の踏み後を通って小屋まで。この日のうちに下まで降りる予定でしたが、時間もおしていたので小屋に連泊しました。ご主人から秘蔵のリキュールをごちそうになり、ささやかな祝杯をあげました。
2ピッチ目の(通称)トンネル IV+
9ピッチ目の小ハング IV+

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