「体脂肪率、心臓に負荷をかけて酸素摂取量を計測するストレステストでは、ともに昨年より数値が良くなっています。ストレステストの数値が良いのは疲れにくい体ということになります。オフシーズンの過ごし方が見えてきますね」と、マ軍の森本トレーナーは目を丸くした。どの選手も30歳を超えると数値が下がり、特に気になるのがこの2つの数値という。
「なにかをやった後が大事」を口癖にしているイチローは心技体と充実し、前人未到のシーズン262安打を放った昨シーズンより数値から見れば上回る「体」をつくり上げていた。
今季から使用する濃紺のグラブ、真新しい漆黒のバットも準備万全だ。キャンプ前日「すべては明日です」と多くを語らなかったがメジャーの顔が、さらなる向上を目指し、万全の体調で動きだした。

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