「バントの名手」としてプロ野球の最多犠打記録を持つ中日・川相昌弘内野手(42)が今季限りで現役を引退することが14日、明らかになった。西川順之助球団社長によると、来季は中日の1軍守備・走塁コーチに就任する。ナゴヤでの今季最終戦となる15日の横浜戦前に記者会見し、試合終了後セレモニーを行う。
この日、西川社長と川相が話し合い、決まったという。選手兼任でメンタルアドバイザーを務めていたが、7月6日の巨人戦を最後に出場機会がなく、現在は1軍選手登録を抹消されている。
川相は岡山南高から投手としてドラフト4位で指名され、83年巨人に入団した。しかし堅実な守備が評価され、主に遊撃手として活躍した。巨人時代は4度の日本一に貢献。03年に自由契約となり、落合監督1年目の04年、中日に移籍した。
03年に米大リーグを上回る512犠打を記録。プロ24年目の今季も5犠打を決め、最多犠打記録を532に更新した。通算1907試合出場、1197安打、43本塁打、322打点(14日現在)。ゴールデングラブ賞6回、94年ベストナイン。90、93年オールスター。176センチ、75キロ。右投げ右打ち。

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