日本文学の教授で現在、井原西鶴の再発見を推進する中心人物の一人、染谷先生に「授業でどうして衆道小説を書くようになったのか話して頂けませんか?」と言われた時、びっくり仰天しました。
プロでもない物書きで、漫画家の大竹直子先生のお誘いで「若衆文化研究会」という井原西鶴研究の場に出入りしていたのだが、この直球にしばし立ちすくんだ。
自分の小説への想いをぶちまけられる?オンラインで発表していたが、テーマがテーマであるだけにあまり読んでくれる人はいないのに、青学の若い人に喧伝(けんでん)するチャンスか!?・・・など意欲と打算に頭がくらくらしながら、傍目には落ち着いた表情で「はい!」と言ってしまった。
その授業の様子をソメヤン先生(私が勝手につけた染谷教授の愛称)がブログに書いてくだすった!
http://someyatomo.seesaa.net/article/460622287.html
しかも拙著(悲剣 一刀両段)に最高の評価を下さった!・・・死んでもいい!・・・いや、まだこれからワカシュケン(若衆研)に貢献できることはあるかも知れない!KADOKAWAより出版されたコミカライズ「男色大鑑」3巻。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321605000700/
LGBTの方たちへの共感と平等が叫ばれるなか、日本人がかつて愛した若衆の文化がどう受け入れられるのか?西鶴という不出生の江戸文学者を若い人たちがどう解釈していくのか?冥土へのいい土産が出来た。

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