足かけ八年。
大阪府で初めての施設一体型小中一貫校。
その設立準備のための国語科の9年間のカリキュラムを作るための研究会にでるようになって。あれが2003年の12月ではなかったかと。足かけ8年。毎月1回、季節毎にいろんな表情を見せる桃源郷=止々呂美を楽しみながら、地道に地道に勉強を重ねました。
その8年前。私は年間一つの研究授業すら参観したことのない、ド素人でした。
国語科カリキュラムについて何ら発言することのできない頭でっかちだったと思います。
毎月一回の勉強会。
一つ一つ国語教材をめくりながら、分析をしながら、授業について構想していった月日。今の私の基礎を作ってくれた“学校”。文字通り、勉強させてもらった、“学校”。
小中が統合し、新しい校舎に移って、古い校舎が壊されて、桃源郷は否応なく変わっていく。桃源郷が、かつての桃源郷のようではあり得なくなる喪失のプロセス。それに相即しながら新しい地域、そして学校が生まれ、動き出す。
その総仕上げみたいに、来年度開園する「認定こども園」が完成しました。


設計はもちろん、私のベッドを設計&製作してくださった設計事務所、
モノスタ'70。
私も非正規雇用の形で営業職してます。
実質的なカリキュラムが万全の形で揺るぎなく動き始めた!なんてことは全然言えないんだけど、やることはやったなぁ。と。勉強したなぁと。ひとまとまり。やりきりました。
これで一区切り。
昨日国語部会。月例桃源郷の最後の日。メンバーが一人ずつコメントをくださって、ちょっとうるうるしてしまったり……。いちばん古くからおつきあいしてくださった、三人の先生には、特に。柴田先生、山下先生、そして西川先生本当にありがとうございました。肉体労働をしたことのない、ひ弱な私を優しく、徹底的に育ててくださったご恩に、何とかどこかでお応えしたいと思います。
センチメンタルな春。
離任式みたいな最後の国語部会。
一つの舞台の幕が、まぁとりあえず一旦下りる。