庭は、すっかり紅葉。
買ってきた時は、わずか30cm足らずの小さな苗に過ぎなかった夏ツバキ。今でも大きくはありませんが、1m弱まで大きくなりました。花を見るのはずっと先でしょうが、見事な紅葉です。

最初、そのまま枯れ落ちるのかと思うばかりに黒くなって、それからぐわーっと燃えるような赤に変化しました。かっこいい。

こっちは、今年の一月に植えたコナラ。一年目のシーズンは、それほどたくさんの葉っぱをつけなかったのですが、一応元気に紅葉と落葉のシーズンを迎えました。コナラって、赤くなるんですね。クヌギ等が黄色く色づくのを見ていて、コナラもそうかなぁと思っていたので、結構鮮やかな朱色から赤の美しさが楽しい。

もうすぐ完全に落葉します。

落葉樹の冬装束もまた楽し。
これは落葉しないけれど、南天の葉っぱも燃えるような紅がさし、小鳥がついばんだ残り実の鮮やかさ。

その足下に去年の春先に植えたニワウメも、最初の紅葉。あまり大きくなりませんでしたが、来春こそ花を見たい。そして実を味わいたい。

ユスラウメのような小さな赤い実がなるそうです。細い細いひと枝ひと枝に、ちゃんと次の新芽が完全に準備されているのがわかります。山の紅葉を見、庭に紅葉を見、落葉を見て、落葉をかき集めて思うのは……輪廻する世界。流転しながらも確かにループし、循環し、死と復活を繰り返す円環する世界の本質。
その円環に自分もまた連なっているという感覚。
足下に紅葉の錦。
歩みし道すら隠しおおす。茫漠たる紅葉の嵐。