長女が高校の吹奏楽部を辞めた。
半年以上前から、色々悩んでいたようだった。
中学1年から始めた吹奏楽。
コンクールの前には毎日朝早くから夜遅くまで、またその他にもホントにたくさんの事を学んできた部活動だったので彼女なりに様々な葛藤もあったみたいだけど、自分の中の限界に耐えられなくなったようで、顧問の先生とも数日かけて話し合い、高校入学時に楽器を買ってもらったおばあちゃんにも昨日、学校の帰りに自身で報告と謝罪に行ってきたらしい。
直属パートの後輩には「もうちょっと先輩と一緒に演奏したかったです」と大泣きされたらしく、家でそれを話しながら彼女もまた大泣きしてた。
吹奏楽をキラいになって辞めるワケではなかったので、悔しい気持ちもあったんだろう。
4年と半年、あれだけの頑張りも見てきた親としては、途中で辞めるってどういうこと!? ここまでやっておいてもうちょっとなんとかならんのかい、、、という気持ちも一杯で、ここ数週間は家人とも話しながら非常に喧々諤々な毎日であったけれども、一昨日の夜、長男が「駅伝大会の練習がしたいから、一緒に賀茂川付き合って」というので出かけようとしたら長女が「ワタシも行く」と言い出した。
「なんでお前も行くねん」
と言いながら3人で河川敷へ出かけた。
1.5キロを5分以内で走りたい長男に、当然父と姉はついていけるはずもなく、遠くにボヤけて見える長男の後ろ姿を追いながら、二人でゆっくりと話しながら走った。
部活を辞めることに触れるワケではなかったけども、なにしろ楽しそうに走る長女。 こんなにいい笑顔を見たのは、ホントに久しぶりの事だと気付いた。
そこまで悩んでたんやなあ〜、とその時初めて知った。
賀茂川1.5キロ、2本目。
相変わらずぶっちぎりの長男。
相変わらず歩くような速度の父と娘。
今はとにかく前を向いて、ゆっくりと、ゆっくりとでいいから進んでほしい。

1