がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

カレンダー

2019年
← November →
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去ログ

カウンター

  • 本日のアクセス  
  • 昨日のアクセス  
  • 総アクセス数      
RSS
投稿者
メール

 
コメント
URL
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。
投稿者:hirakata
jurassicさま、おはようございます。

ありがとうございました。私がイメージしていたよりも、少ない確率で起こるものなんですね。私もいくつかネット上で見てみましたが、抗D抗体が比較的抗力価で存在しても、新生児溶血性疾患が起こらない場合もあるみたいです。ただ、抗D抗体製剤が使えるようになる前は、生まれたばかりの赤ちゃんに血液全部が入れ替わるような輸血(交換輸血)をしたり、それでも助けられなかったりと、結構大変だったようですね。
投稿者:jurassic
私も一応,ネットですが調べてみました。

抗D抗体による新生児溶血性疾患の罹患率については記載がありました。欧米では全出生の0.2〜0.5%、日本では 0.05%。これも欧米のデータでしょうが、初産0.3%、5回経産25.6%。これをみると当然、2児目、3児目の新生児溶血性疾患が増える。それにしても欧米人の初産0.3%というのはRh-そのものが15%とすると50分の1。意外と少ないですね。日本人だとRh-そのものが1%とすると20分の1。この差に意味があるとすると、(素人談義で危険ですが)日本人のRh- の方がより新生児溶血性疾患になりやすいのですかね。

また予防のための抗D抗体投与は、仰せの通り日常的におこなわれているようです。以下記事は「日本医科大学多摩永山病院女性診療科・産科医局-情報-血液型不適合妊娠」にありました。

抗Dヒト免疫グロブリン投与
分娩直後に母体血の間接ク−ムス試験、臍帯血の直接ク−ムス試験を行ない、未感作であれば抗体産生を予防する目的で、分娩後72時間以内に母体へ抗Dヒト免疫グロブリンを投与する。予防投与を怠り分娩時に感作を受けると、産生された抗体が次回妊娠に胎児溶血性疾患を引き起こす。
また、切迫流早産などで妊娠中の自然感作が予想された場合、妊娠中であっても抗Dヒト免疫グロブリンの予防投与を行なうことがある。
投稿者:hirakata
jurassicさま、おはようございます。

ずいぶん前から、Rh(-)の妊婦さんの出産直後にはRh抗原を中和する抗体を投与することは行われていると思います(産科医ではないので詳しくありませんが)。統計が取られているとすればそれ以前ですが、手元にある資料にはそれらしきものが見当たりません。でも産科医と話した時には、明らかに差があるようなことを言っていた記憶があります。役に立たない返答ですみません。
投稿者:jurassic
さっそくご返事ありがとうございました。あの強い独立指向のバスク人がRh- 85%というのは驚きです。d遺伝子の遺伝子頻度からすれば0.93 で、こうなるとあまり淘汰はかからないのかもしれません。

それでもう1つ聞いておきたいのはRh-の妊婦の第2子以降のことです。抗Rh+抗体はIgG のため妊娠中に母体から胎児に移行し、そのため流産が多いという話です。これはRh-女性とRh+男性の第2子以降の出生率が少ないという統計になっているのでしょうか?わざわざ抗Rh+抗体ができないような処置をするとあるので、しっかりとした根拠があるのだろうと思いますが、その実態を知りません。
投稿者:hirakata
jurassicさま、こんにちは。

Rh(-)の人の頻度が減少しているかどうかは、よくわかりません。減っていってもいいようには思いますが、以前からいわれている頻度は白人約15%、日本人約1%で変わりません。この数字自体もどれくらい正確かわかりません。バスク人はRh(-)の人が85%ぐらいいるといわれているので、そこではRh(+)の人が「厄介な存在」なんでしょうね。
投稿者:jurassic
Rh(ー)の解説、大変参考になりました。とくに1回目の接触ではまづ問題がおこらない、という説明が説得的でした。

ところでRh(-)のヒトにとってはこのRh抗原は厄介な分娩時の危険因子です。Rh(-)遺伝子のヒト集団内での遺伝子頻度は減少してもよいようにみえますが、この頻度の高い白人集団での頻度減少は確認されているのでしょうか?
投稿者:christmas
 ははっ(^0^)、、sが多くても少なくてもいいんですよ、変な名前には変わりがないので。
 そうそう、胎盤のように、膜には選択的透過性があるのでしたっけね。大変うまい仕組みになっているのに、Rhマイナスの子供を2人は産めないしくみになっている。これも自然の神秘を感じます。
投稿者:hirakata
あら、名前を間違えてしまいました。sが1個多かったですね。すみません。
投稿者:hirakata
christmassさま、こんばんは。

母親と胎児の血液型が違っても子供は子宮内で育つし、必要な免疫成分は子供に移行するのに、ABO血液型の抗体は抗体の種類が違うから胎盤を越えられないんですよ。すごい仕組みです。

でも、抗Rh抗体は胎盤を通過してしまうので、一人目の出産の時に抗体ができてしまうと、二人目の子供がおなかの中で育つことができなくなってしまいます。そこのところは、うまくできていない部分です。

妊婦さんは、自分の安全のため、子供の安全のためにも検診を受けるべきです。自治体や国も、お金がないから妊婦検診受けないとかいわなくてすむように、検診受けようキャンペーンと自己負担の軽減を、両方やってほしいです。
投稿者:christmas
hirakata先生、こんばんは。先生の解説、私は高校の生物学の授業で習いました! やはり、Rh(-)の妊婦さんが妊娠した場合を例にしての講義でした。
 当時、胎盤は血球のような大きな細胞を通過させないという、自然のしくみの偉大さに感激しましたっけ。
 血液型不適合の問題は生死に直結しますし、妊婦さんは自分を守る上でも検診を受けるべきですよね。

http://blog.goo.ne.jp/christmas_cake/
AutoPage最新お知らせ