がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

カレンダー

2021年
← September →
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

過去ログ

カウンター

  • 本日のアクセス  
  • 昨日のアクセス  
  • 総アクセス数      
RSS
投稿者
メール

 
コメント
URL
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。
投稿者:れい
こんにちは。

お忙しい中、回答ありがとうございます。先生の説明を聞いて安心しました。
投稿者:hirakata
れいさま、こんにちは。

その意見、私も週刊誌で見て「なんじゃそりゃ」と思いました。インフルエンザが気道の粘膜細胞だけに感染して症状を起こすというところは、今のところ間違っていないんですが(たとえばインフルエンザ脳症では、脳細胞でインフルエンザウイルスが増殖していないことがわかっています)、だからといって免疫が粘膜細胞だけで成立しているなんていうのは、飛躍しすぎです。

抗原抗体反応(免疫)というのは、体の中で成立して、粘膜も含めた体の各部分で働くものです。粘膜での免疫が粘膜細胞だけで完結しているわけではありません。ウイルスなどの抗原を「どういう敵が来た」と認識して、その情報を信号として伝え、どういう攻撃方法が最適かを選んでやっつける(ウイルスの場合は、ウイルスに感染した細胞ごとやっつける)のが免疫の仕組みですが、認識するのと攻撃するの以外は、体の各部分のリンパ組織や血液細胞が働いています。その攻撃を準備させておくのが予防接種の役割で、粘膜感染に意味がないなんていったら、粘膜から感染する感染症に対する免疫は意味がないことになって、人はバタバタと死んでいくことでしょう。粘膜感染の感染症にはワクチンは意味がないというのは、たぶんあの人の脳内だけで成立している理屈だと思います。
投稿者:れい
こんにちは。

以下のような意見を聞きましたが、どうにも頷けません。インフルエンザウィルスってのどの粘膜だけの感染症なんでしょうか?


「インフルエンザウイルスは、鼻やのどや気管の粘膜の細胞にだけもぐりこみ、寄生して繁殖するというウイルスです。空気中にただよっているウイルスを吸い込み、それが粘膜に付着することで感染するのです。粘膜細胞の中で繁殖したウイルスは、粘液といっしょに排出されます。血液を通過して感染するものではありません。

 予防接種は血液中にワクチンを注射するわけですが、インフルエンザの場合は残念ながら血液中に免疫物質(抗体)はできても、かんじんの鼻や気管の粘膜には免疫物質(抗体)ができないのです。ですから、予防接種で感染も発症も防げません。」
投稿者:hirakata
れいさま、こんばんは。

インフルエンザの予防接種が「全く意味がない」と書いてある週刊誌が最近も出ましたが、その記事を出した方の言っていることは、その経歴から考えたらとんでもないほど、根拠に欠けるものだと私は考えています。

発症を防ぐことができないのは、予想した株と流行している株が全く異なっている場合、あるいはある程度当たっていてもウイルスの遺伝子変異が大きくて効果がない場合ですが、全然違うということはないので、ある程度の効果はあるだろうといわれています。

インフルエンザではっきりした影響が数字で出るのは、高齢者の死亡数です。インフルエンザワクチンを子供に集団接種したコミュニティでは、高齢者の死亡が少なかった(流行していない年と同じレベルだった)というような調査結果を見たことがあります(記憶をたどって原典を探してみましたがちょっと見つかりませんでした)。

私も以前は「インフルエンザワクチンは意味がないのでは?」と思っていた時期もありましたが、今では打つことに意味があると考えています。「インフルエンザワクチンは意味がない」と言っている人たちの方が、こじつけが多かったり知識が古かったりと、説得力が薄いように、今では思っています。
投稿者:れい
こんにちは。

インフルエンザの予防接種は、何の効果もないのでやっても無駄という話を聞きましたが本当でしょうか。感染を防ぐことも、発症を防ぐことも、重症化を防ぐことも、完治の短縮化も期待できないそうです。「インフルエンザワクチンは打たないで!」という書籍まで出ているとか。どうなんでしょうか。
AutoPage最新お知らせ