がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
れいさま、こんにちは。

警察がかかわる全死亡に対して、全部が解剖を必要とするわけではありませんが、日本の解剖割合は非常に低いです。適正な割合がどれくらいかはわかりませんが、死因究明には解剖が必要な人の中に、解剖されないで穏便に処理されてしまっている人が、かなりいるのではないかと思います。

たとえ医療機関に定期的にかかっていても、死が予測されていなくて自宅でなくなった場合などは、必ず警察が介入することになっています。また、明らかに老衰だけれど亡くなるまで医師が誰もかかわっていなかった場合も同じです。そのような人たちの中には、解剖が必要でない人はいるでしょう。でもそれが「他殺でない」ことを証明するのは、かなり大変なことだと思うので、きちっと調べた方がいいような気はするなあ。たとえば90歳のおじいちゃんに多額の生命保険をかけて、早く保険金が欲しいから一服盛っちゃったなんてのもあり得ないとはいえないし。
投稿者:hirakata
あーやさま、こんにちは。

解剖できる医師が絶望的に少ない日本では、Autopsy Imaging(Ai)が医事紛争の解決にある程度寄与するだろうなと思います。海堂尊氏の本は、チラ見しかしたことがないのですが、現場をわかっている人のみが持つリアリティーを感じました。ただし、Aiだけでは死因が特定できない死亡もたくさんあるのが現実(薬による死亡とか)で、完璧にするには死亡時の血液採取なども必要だろうな、と思います。ホスピス(緩和ケア病棟)の患者さんが亡くなられた時、解剖をお願いすることもありますが、「これ以上切り刻まれたくない」と断られることが多いです。また、本人やご家族から「是非解剖して、今後のために役立てて下さい」と言われることもありますが、当院に常勤の病理医がいないこともあり、タイミングが合わないと希望に沿えません。

あきらめないでどこまでも頑張ろうという気も、あることはあるんですけどね。それを続けていたらどんどん苦しくなるばかりで…。健康で、生きて、定年は迎えたいです。もうちょっと家族を大事にできる生活をしたいです。家族を大事にできないと、家族にも大事にしてもらえないし。あーまた愚痴だ。
投稿者:れい
素朴な疑問です。警察が07年にかかわった全死亡15万体のうち、解剖されたのは約14000体で、約9.5%に過ぎないということですが、異状死の死因というのは、必ず解剖しなければ判らないものなんでしょうか?もしそうなら、言い方は不適当かも知れませんが、90%以上の異状死が原因究明もされずに、適当に処理されているということなるわけですね。そんないい加減なことってなぜ是正されないんでしょう。
投稿者:あーや
海堂尊氏の「死因不明社会」(講談社 ブルーバックス)をちょうど読み終えたところでお邪魔します。ご存知かも知れませんが、この本は人の死因を突き止めるのにいきなり「解剖」ではなく、日本中の病院に普及しているMRIやCTといった機器でのAi(死亡時の画像診断)を導入しようという本です。

本を読んで、解剖にかかる人手や費用、監察医のあまりに少ない事などに驚いています。また病院で病気で亡くなっても、直接の死因については調べられない事(癌が脳に転移したのか、心転移か肺転移をAiで判断している例を挙げています。)、またホスピス患者はすべて解剖して次の患者へのフィードバックに役立てるべきだという話にも頷いてしまいました。

死んでからならいくらでも、あのゴンゴンガンガンと煩いトンネルに入れてくれて良いから、事故なのか事件なのか、転移か副作用か医療過誤かはっきりさせて、すっきり死なせてくれと思うのは私だけ?

あきらめるなんておっしゃらないで。あきらめたツケはいつか自分に返ってくるかも知れません。

「ラ・マンチャの男」というミュージカルで長く主役を務め、「見果てぬ夢」という歌を歌う松本幸四郎氏は、
「夢は見るものでも語るものでもなく、叶えるものだ。」
とおっしゃってます。やりたい夢は叶えなくちゃ。
絵空事・奇麗事かも知れませんが、今頑張って居る事は明日も続けて下さい。医者が諦めちゃ、患者は病気と戦えません。

とは言え、ぶっちゃけ、お金の問題ですもんね〜。個人がどう思ってもどうにもならん事かも知れませんね〜〜。困ったなぁ。
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