がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
病院勤務内科医先生、こんにちは。

お子さん小児科医希望ですか。いいですね。小児科医になったときに「良かったね」と言える仕事になっていると、もっといいですね。私はたまに、休日の往診や病棟回診に子供と行ったりしますが、プライベートな存在でいたいときに仕事に連れ戻されることが多く、そのへんが医者になりたくないと思わせる原因かなと分析しています。下の子を肩にだっこしながら患者さんの家族に厳しい病状説明をしたこともあったり。

イギリスは医師不足が進んだときに、アクセスが大きく制限されました。それが医療崩壊といわれる要素のかなりを占めていましたが、コスト、アクセス、クォリティーの3つを目指さなかったことで、医師はある程度守られていたのかもしれません。日本はこの3つを欲張ってしまったので、ある意味英国より悪い状態になっている気がします。後期高齢者保険制度で高齢者のアクセスを制限するのは、そのへんの狙いもあるのではないかと思うのですが、失敗したら「なぜ英国型崩壊を選んだのか」と叩かれるのはわかりきっているので、厚生労働省も言わないんでしょうかね。何やってもさらなる崩壊は進むだろうと思うので「こんな状態だから、こういう方針で行きます」と、きちんと説明すればいいのに。あ、でもこれまでの見通しもことごとく外れているから、その能力を厚労省に期待してもダメなのか。
投稿者:病院勤務内科医
海辺の小児科医先生、平方先生。

親は医者になれって一言も言ったことないのに、ウチの子はなぜか小児科医希望。
ウチは子供が小さい頃から勤務先に来させて親の仕事を見さてきたのと、長期入院した時の経験があることで、医者志望になったのかなと思います。
子供に親の仕事場見せろ、っていうのは学校の先生の方針だったんです。
海辺の小児科医先生には叱られるかもしれないけど、小児科はきついよ、と内心は思ってるんですが。まぁ、本人の希望だから。

イギリスなんかは医療崩壊って言われているけど、全国33校の医学部には全国学力テスト(A Level試験)の成績上位者が集まるんですよ。入試の競争率も高いし。
イギリスの一般の大学の学生は平均すると大卒・管理職の親が15%なのに、医学部だけは平均85%以上が大卒・管理職(医者も含む)の親で占められています。
さんざん医療崩壊と言われているにもかかわらず、医者になることに理解を示す高学歴の親が多いとも言えるし、高学力の受験生が医師にやりがいを感じているとも言えるし。
イギリスの医師会は強いし、専門医団体も強いから、医師が医師らしく生きていけるのかな。
投稿者:hirakata
病院勤務内科医さま、海辺の小児科医さま、こんにちは。

私の子供は、私の仕事を評価はしてくれているようですが、勤務医の仕事をみているだけに「医者にはならない」と言っています。医学部受験が人気があるのは、医者の仕事が見えていない人たちだけで進路を決めているからという側面は、あるだろうと思います。

医者の仕事は素晴らしくやりがいのある仕事だということばかりを伝えたら、医者になってから「話が違うじゃないか」と落胆・憤慨する人は多いでしょうし、でも現実の厳しさをありのままに伝えたら「それじゃあ医者にはならない」という選択をする人が多いでしょうし。

近い将来、「やりがいもあって、過労死の心配や地雷を踏んで訴訟で人生を棒に振る心配もなくやっていける、素晴らしい仕事だよ」と言えるようになったらいいんですけどね。うわすべり国会と今の厚生労働省では望むべくもありませんが。
投稿者:海辺の小児科医
確かに悲観しすぎだな、と反省しているところです。新聞の社説ぐらいで医学部辞める人もいないでしょう。
ただ、今の世の中見てるとありえないことが起こりそうで・・・

うちの地域も小児科不足が顕在してきたので小児科を選んでくれる人は増えて欲しいところです。しかし正直言って自分の子どもに医者(特に小児科)になってほしいとは思いません。自分勝手だとは思いますが。
もう少し子どもに自分の仕事を誇りを持って伝えられるようにならんもんですかね?
投稿者:病院勤務内科医
平方先生。
依然、理系の学力上位者が集中して受験するんですよね。
大手予備校の国立医学部コースなんて凄い人気ですよ。

受験生には、医者って言えば、国家資格であって何処でも生きていけて、働く気があるなら一生、働けるって思われてるんですよ。
最近になって新聞で勤務医の労働状況が盛んに話題に上っても、勤務医不足だから仕事にあぶれることがない。
ニートが街にあふれてるのに。

新聞記事の社説みて、失望することないですよね〜〜。無駄に悲観しすぎ(先生のことじゃないけど)。
だいたい、日本には住む場所を選ぶ自由と職業選択の自由があるから、それに反するようなことは基本的にできない。
だって、勤務地が選べないのって、普通のサラリーマンや教師や公務員のほうが縛りがきついでしょ。
まだ、医者のほうが断然、選択肢ありますから。
長く働けて、労働条件の良い職場も選べて。

それより今の医療事情から、産科医を選ぼうとすると親が反対、小児科も親が反対っていう医学生が増えてきたことのほうが、余程、問題ではないですかね。
そういう親の気持ち、痛いほどわかりますが。




投稿者:hirakata
海辺の小児科医さま、こんばんは。

不思議なことに、今でも医学部は人気学部なんですよねー。朝日新聞は受験に採用されることが多いといって、受験生が多く読んだりしていましたが、今はそんなことないんでしょうか。医学部の人気がなくなれば、定員割れしたり医学生の質の低下が顕著になったり、いいこと一つもないですね。そうならないためには、医療に明るい展望が持てるようないい話をホラでもいいからぶち上げて欲しいです。なんかいいことないかなぁ。
投稿者:海辺の小児科医
いつも拝読させていただいております。
ちょうど受験シーズンですが、もし自分が受験生で(実際に受験生だったのは十数年前のことですが)この記事を読んでいたら医学部の願書を出さないんじゃないかと思います。
働く場所も強制的に決められる状況で誰が医学部を受験するのでしょうか?
このままでは、じきに医学部は不人気学部になるのではと思います。
その時には「医師の徴兵制」を唱えた人は「医学部学生の徴兵制」を訴えるんですかね?想像しただけで恐ろしい・・・
投稿者:hirakata
れいさま、こんにちは。

医療の高度化に合わせて仕事も高度化し、高齢化によって増えた医療需要に応えていけば、人口あたりの「医療の仕事」は増えるのが当たり前。それに加えて「患者さんが納得できるまで、考えつくすべての選択肢を説明」しましょう(インフォームドコンセント)とか、「現時点で最高の医療を」など、医師に対して、より高度な要求は「患者側の権利」として増大する一方。それを先進国では人口あたり最低の人数の医者に要求されても無理ですって。(韓国、メキシコ、トルコはOECD加盟国ですが、先進国ですか?)
投稿者:れい
OECD諸国との人口当たりの医師数比較が低いのは昔からであり、昔は医療崩壊なんて言わなかった。そして医師数は昔より増えているのだから医師不足が深刻化しているとは思えない。問題なのは都市部偏重で地方に不足しているからで、自治医大と同様に9年間の僻地勤務義務を課せば問題は解決するという考えを
もっている一般人がまだ多くいるようです。マスコミ
の社説がその程度なんですから、一般人が上述の様に考えてもおかしくはないのかも知れません。
投稿者:hirakata
病院勤務内科医さま、おはようございます。

さまざまな角度からのコメント、ありがとうございます。医師の就職に市場原理が入り込んできたことは、医師にとっては歓迎すべきことかもしれないと、私も思います。しかし市場原理に任せるなら、お金の入り口である診療報酬も自由化しなければ、医療全体が「神の見えざる手」に委ねられることにはならない。それと、価格も自由化してしまえば過疎地の医療は値段が高騰します。米国以外の先進国が医療を自由化せずに統制経済として存在させているのは、医療は公共財であるという認識だからだろうと思います。

諏訪中央病院のあるところは、それなりに医療需要があります。医師が比較的多く集まっていますが、医者の無駄遣いをするほどにはなっていないような気がします。それと、医療需要が足りなくても、鎌田先生のような人が宣伝して、他の地域からの医療需要を呼び込むということもできます(私がやっている緩和ケアに特化したことかもしれませんが)。長野県内に医師を派遣する「マグネットホスピタル構想」に沿って諏訪中央病院は動いているのかな?と思っています。

私はどちらかというと、市場原理全面導入では日本の医療は壊滅してしまうだろうと考える方で、医師が逃げ出したいと思わなくてもすむような、きちんとした統制を国がすべきだと考えています。今の国や経済界や厚生労働省では望むべくもありませんが。
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