OECD(経済協力開発機構)から「ヘルスデータ2007」が発表された。何も対策をしていないから当然だが、OECD加盟30カ国の中での日本の医療の貧しさは、全く改善していない。
記事は次のとおり。
日本の医師不足、浮き彫り OECDの加盟国医療統計
共同通信社【2007年7月25日】
【パリ24日共同】経済協力開発機構(OECD、30カ国、本部パリ)は24日までに、先進国が中心の加盟各国の医療を比較する「ヘルスデータ2007」を発表した。日本については、医師の不足や、治療行為に比べて予防医療をなおざりにしてきた側面が浮き彫りになった。
人口1000人当たりの医師数を見ると、日本は30カ国中27位の2.0人(04年)で、OECD平均の3.0人を大きく下回る。一方、1年間に医師の診察を受ける回数は国民1人当たり日本は13.8回(04年)で、データがある28カ国中で最多。少ない医師が多くの診察をこなさざるを得ないことが分かる。
高額な医療機器の数が飛び抜けて多いのも日本の特徴。人口100万人当たりのコンピューター断層撮影装置(CT)の設置数は、日本は92.6台(02年)で2位以下に大差をつけ、OECD平均の約4倍。磁気共鳴画像装置(MRI)も同様に日本が首位だ。
これに対し、乳がんの発見に役立つ乳房エックス線撮影(マンモグラフィー)を過去1年間に受診した50〜69歳の女性は、日本ではわずか4・1%(04年)で、データがある25カ国中、最低。OECD日本政府代表部は「治療を重視し、予防医療を比較的軽視してきたことが反映された」と分析する。
日本の1人当たり医療費は2358ドル=約28万円相当=(04年、購買力平価換算)で30カ国中19位。厚生労働省は医療費抑制を目指すが、日本の現状はOECD平均を下回り、先進7カ国(G7)では最低だ。
(記事ここまで)
他の国から見ると、日本の医療がここまで持ちこたえているのが奇跡的に映るのではないかと思う。
今立て直さなきゃ、崩れ去るのは目に見えているんだけどな。