3月31日(水)に発表された長野市の新型コロナウイルス新規陽性者は、これまでで最も多い29人になった。
記事は次のとおり。
【新型コロナ】長野市が過去最多の29人感染発表 集団感染の医療機関で新たに3人
保健所「感染が連鎖している」
2021年3月31日(水) 11:41配信【NBS長野放送】
長野市は31日、新たに29人が新型コロナウイルスに感染していたと発表しました。
感染が確認されたのは、10歳未満から80代までの29人です。
集団感染が確認されている医療機関では、新たに職員1人と入院患者2人の感染が判明しました。この医療機関に関係する感染者は計14人となりました。
感染経路不明で調査中の人は4人です。
市内で一日に29人が発表されるのは、過去最多です。
長野市保健所では、「市内では4回目の大きな増加がみられている。濃厚接触者が4次くらいまで続き、感染が連鎖している印象がある」としています。
長野市では、今月中旬から新規感染者が増加していて、県は、独自の感染警戒レベル5・「特別警報2」を発出し、感染対策の徹底を呼びかけています。
(記事ここまで)
これまでそんなに騒がなくても済んだのは、感染をほぼ抑えられていたからです。決して新型コロナウイルスが怖くないものだからではありません。感染力は強いし、致死率もいまだにインフルエンザよりも格段に高い状態が続いています。昨年末に調査した全国各地の新型コロナ抗体保有率が昨日発表されましたが、最も高い東京でも抗体保有率は1.35%。みんな上手に感染拡大を抑制してきたのが、日本人の人口あたりの死者数が少ないことにつながっています。
インフルエンザの致死率は0.1%くらいといわれています。新型コロナウイルスは
東洋経済新報社のまとめページの3月29日付で、検査陽性者数が累計465,512人、死亡者数が9,083人なので、死亡率は1.95%。単純に比べればインフルエンザの20倍近くになります。85歳以上の致死率は15%くらいといわれています。
今回長野市では、高齢者施設や病院で集団感染が発生しています。現在はかなり厳しく面会制限がされているところが多いので、予定ではない緊急入院の患者さんが持ち込むとか、職員がどこかでウイルスをもらってきて感染が広がったものが多いのかなと思います。もちろん自分が持ち込まないように、気をつけて生活している人がほとんどでしょうが、地域で感染者が増えてくれば「環境中のウイルス量が増えている」のですから、今までと同じように十分注意していても感染してしまう確率は上がります。インフルエンザが流行している時に「誰が悪い」とか言っても意味がないように、誰が悪いということはありませんが、何とかしないといけません。
「ワクチンが来たら安心な状況になるでしょう」と、私も思っていますが、ワクチンが来る前に流行らせてしまったら、新型コロナとの戦いは「負け」です。ワクチン接種によって発症だけでなく感染そのものも抑えられそうだという研究結果は一昨日米国CDCから
発表されましたが、世界一のスピードでワクチン接種を進めているイスラエルは、ピーク時に比べて1日あたりの陽性者数が5%程度と激減したものの、この1週間で見ると増加しています。油断してはいけないということだと思います。
今はなるべく不特定多数の人と接触しないようにする。やむを得ず接触するときは、一言でも会話するときはお互いがマスクする。至近距離でご飯食べながら会話したりしない。そういう「流行地ではずっとやってきたこと」を長野市でもやるようにしなければ、この感染拡大の波は止まらないかもしれません。暖かくなったら消え去るでしょうという楽観的な予測は、去年否定されました。より一層気をつけるしかないのではないかと思います。皆様よろしくお願いいたします。
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