国内の新型コロナウイルス感染拡大は止まらず、1日あたりの新規感染者数は11月18日の集計で2,200人を超えた。
記事は次のとおり。
国内の新規感染者、初の2千人突破…都は独自の警戒レベルを「最高」に
2020年11月18日(水) 17:47配信【読売新聞オンライン】
国内の新型コロナウイルスの感染者は18日、42都道府県と空港検疫で新たに2201人確認され、1日あたりの感染者数が初めて2000人を超えた。これまでの最多は今月14日の1737人だった。1日の感染者が493人で過去最多となった東京都は、19日にも都独自の警戒レベルを最高に引き上げる方針を決めた。
都道府県別では、東京、神奈川(226人)、埼玉(126人)、静岡(87人)、長野(30人)の5都県で過去最多を更新した。大阪府(273人)と兵庫県(103人)では過去2番目の多さとなった。
感染者の増加を受け、都は19日に開く専門家らを交えたモニタリング(監視)会議で、感染状況の警戒レベルを4段階のうち最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げる方針。ただ、飲食店への営業時間の短縮要請などの措置については経済社会への影響が大きいため、慎重に判断する。医療提供体制は上から2番目の「体制強化が必要」が維持される見通し。
全国の1日あたりの感染者数は、5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降は2桁で推移していたが、6月下旬に再び100人を超え、7月29日には初めて1000人を突破。8月7日の1605人をピークに減少に転じたが、11月に入り再び感染者が急増している。
(記事ここまで)
日本医師会の中川会長は「この週末は我慢の3連休にしてほしい」と訴えた。「GO TOなんとかキャンペーン」についても、「エビデンス(根拠)ははっきりしないが、(感染拡大の)きっかけになったことは間違いないと思う」と述べた。
医療現場、特に新型コロナウイルス患者を診る現場は、急速に忙しくなっている。PCR検査をしている現場も、検査数が急増している。テレビなどでは簡単にPCRというが、陽性だった場合に検査に関わった人が感染してはいけないので、現場の医療従事者は毎回かなりの手間と緊張を強いられる。
高齢者や病気を抱えた人を診ている医療機関や介護施設なども、緊張度が高まってきている。もし院内でクラスターが発生すれば、多数の死者が出る可能性はいつでもあるからだ。職員同士であっても人と接触する(同じ空間にいることも含む)場所では、マスクをした上で極力声を出さないようにする、こまめに手を消毒するなどできる工夫はしているが、流行ってしまったら医療機関や施設が叩かれる風潮はまだある。
日本の死者数が少なめなのは、ヨーロッパで騒ぎになった時にはまだ流行ってなかったこと、クルーズ船で危機感が植え付けられたこと、3月のヨーロッパからの流入が大流行になる前に抑えられたこと、7月下旬のGO TO TRAVELキャンペーンで危機感を覚えた国民がお盆の行動を控えたことなど、ほとんどが「国民の自粛と、運の良さ」によるものだと思っている。これからも日本の死者数が少なめで推移するためには、流行らせちゃいけないのだと思う。
「日本は大丈夫」論や「東アジア人は大丈夫」論は、一時の勢いがない。中国や韓国は感染制御のために人権は抑制されているし、台湾はITを駆使するデジタル担当大臣の活躍と国境封鎖などで抑え込んでいる。それに比べて日本は徹底した感染防御策を採っていない割に、ここまではそこそこ何とかなっている。しかし「大丈夫」論は私が見る限り全て仮説であり、そうであったらいいなとは思うが乗っかる気にはなれない。
私はこれから当分の間外食はしないことにして、買い物も人の少ない時間帯にするようにして、それ以外の時間もマスクやこまめな手洗いを心掛けるようにして、「ここまで感染状況が落ち着けば安心」あるいは「信頼できるワクチンを接種したから今は安心」あるいは「死なない治療法が確立されたから普通の風邪と考えよう」という状況になるまで、我慢の生活を続けようと思う。
それでも流行っちゃった場合には、相当暮らしにくい冬を過ごすことになるんだろうな。「経済が〜」と言っている人は、言っててもいいけど、感染者を増やしちゃいけないと言っている人を「経済の敵だ」みたいに言うのはやめてほしい。
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