緊急事態宣言解除後の新型コロナウイルス感染判明者数は徐々に増加し、6月28日(日)には100名を超えた。流行が拡大している国々に比べれば非常に少ないレベルではあるが、このままでは近いうちに第2波が来るのではないかと心配。
記事は次のとおり。
全国で新たに112人感染 東京60人、緊急事態解除後の最多更新
2020年6月28日(日) 20:16配信【毎日新聞】
新型コロナウイルスの感染者は28日、全国で新たに112人が確認され、緊急事態宣言が解除された5月25日以降で最多となった。うち1人は海外からの空港到着時の検疫で判明し、クルーズ船の乗員乗客らを含めた国内の感染者は計1万9178人。死者は確認されなかった。
東京都内では60人の感染が分かり、緊急事態宣言解除後の最多を更新した。31人がホストクラブやキャバクラといった接待を伴う飲食店の従業員や客で、全体の6割超が感染経路不明だった。北海道小樽市では、昼間にカラオケができる飲食店3店舗の利用者14人が感染し、市はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。埼玉県の8人のうち3人はさいたま市大宮区のキャバクラ店の従業員で、市はクラスターとみて調査している。【まとめ・松本惇】
じわじわと感染者数が増加している。現状では爆発的な増加になってはいないが、この病気は潜伏期が数日から2週間あるので、潜在的な感染者がどれくらい増えているかはわからない。しかし着実に増加する傾向にあるので、来週か再来週には「今後の見通しと新たな対策」が示された方がいいような気がする。
経済とのバランスは、常に考えていかないといけない。必要以上に行動を制限して、経済の停滞や萎縮を招いてはいけないという意見は、もっともだと思う。ただし、「まだ大丈夫」「ブレーキ踏むのはまだ」と言っている間に感染が爆発的に拡大して、いわゆる「第2波」になってしまったら、それを収めるまでに経済を長期間停滞させざるを得なくなり、本末転倒である。
米国ではこのところ1日あたり4万人前後の感染者が確認されており、連日最高記録を更新している。日本が100人を超えたといっても、米国と比べれば400分の1であり、人口あたりでも100分の1と、二桁少ないレベルである。日本の1日あたり新規感染者数が一番多かったのは4月10日で、700名を超えていた。その頃と比べても今はだいぶ少ないが、増加傾向にあるのが気にはなる。
東京の陽性者数が全体の半数以上を占め、全国的には「東京がまだ危ない」というイメージではないかと思う。しかし東京都は、ピーク時でさえ1日平均300件前後だったPCR検査を、ここ1週間〜10日ほどは毎日1500件以上やっており、相当本気で全容把握と感染拡大阻止に取り組んでいるように見える。検査陽性者数は20代が最多となっていて、夜の街関連の検査件数が多いことが関係しているとは思うが、メディアの報道を見る限りでは「これでは感染するよね」と思うような行動がまだ見られるのが、感染の連鎖を止められない要因としてあるように思う。
世界のどこでも、自分の感染と感染拡大を恐れて大部分の人は気をつけて生活しているが、自分には関係ないとかこれぐらいは大丈夫だろうとか自由を制限するなとか思っている一部の人が感染を拡大させているように見える。日本がこれくらいで済んでいる理由は、誰にもわからない。個人的には「同調圧力が強い」とか「警戒心が強い」とか、前の記事でも書いた「いろんな作戦のタイミングがたまたま良かった」とかいう理由ではないかと考えるが、米伊仏英など日本より二桁感染者数も死者数も多い国々と、それほど違うとも思えない。日本がこれらの国と同じぐらいの流行状況になっても驚かない。
でもなってほしくない。ブレーキをかけるのが遅すぎれば、なってしまう可能性は十分ある。マスメディアは不安を煽ったり混乱させたりする情報もよく流すが、正しい情報提供も増えてきているように感じる。数字の上でも安心できる状況に再び向かい、第2波がやってきても最小限で済むような準備が間に合いますように。
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