
平昌オリンピックスピードスケート女子500メートルで、小平奈緒(相澤病院)が36秒94のオリンピック記録で優勝した。
記事は次のとおり。
小平奈緒、五輪新で女子500m悲願の金メダル!韓国・李相花の3連覇阻止
2018年2月18日(日) 21:32配信【スポーツ報知】
スピードスケートの女子500メートルが行われ、小平奈緒(31)=相沢病院=が36秒94の五輪新記録で金メダルに輝いた。スピードスケートの女子で初、日本選手団主将として冬季大会初めての金メダルになった。小平は昨季から続く国内外の連勝を25に伸ばし、地元・韓国の李相花の3連覇を阻んだ。
(記事ここまで)
36秒94というのは、オリンピック記録を塗り替えただけではなく、空気抵抗の多い低地リンクの世界記録も塗り替えた。強い相手がいなかったとか運が良かったとかではなく、速く滑るための努力と最善のサポートが組み合わさった結果の、見事に勝ち取った金メダルだった。
スタートも、コーナーワークも、ブレがなく全ての動作がスピードにつながっているような滑り。バックストレートの「速さ」は、テレビ画面で見ていて圧倒的だと感じた。スピードが増した第2カーブもさらに加速しながら滑り、最後の直線も1000メートルの時と比べて「滑りきった」ゴールに見えた。
小平奈緒選手は「オリンピックの選手団主将になると金メダルを取れない」というジンクスもひっくり返した。体育系の大学ではなく信州大学に進学し、教員免許も取得した。大学卒業後の進路が決まらなかったときに、松本市の相沢病院が雇用を決めた。どちらかというと雇用というよりは全面的なバックアップで、ソチ五輪でメダルを逃した後、2年間のオランダ修行も支え続けた。

銀メダルになった韓国の李相花(イ・サンファ)選手は、2010年のバンクーバーと2014年のソチで、2大会連続で金メダルを取った選手。その王者を上回った、今回の小平奈緒選手の金メダル。
金メダリストと銀メダリストが互いの健闘をたたえ合う姿はよく見るが、小平と李の姿は形式的なものではなかった。小平は李を抱きしめ、何かことばをかけ、涙ぐむ李もそれに笑顔を見せながらうなずいていた。インタビューでは「たくさんの重圧の中でよくやったねと伝えた。私はまだリスペクトしていると伝えた」と言っているが、お互い英語・日本語・韓国語で会話する仲らしく、この時も韓国語で声を掛けたという。
ちょっとしか見ていないが、今回のオリンピックでは、敗れても言い訳をしたり恨み言を言ったりするのが少ない気がする。こういう人たちが金メダルを争うオリンピックって、いいなと思う。ショートトラックで失格になった選手のファンが、繰り上がりでメダルを獲得した選手のサイトなどにひどいことを山のように書き込んだというのは見たけど。もうちょっと大人になれよ。
茅野市民として、長野県民として、日本人として、元気と勇気と幸せをもらったレースだった。ありがとうございました。
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