がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
カルストさま、こんにちは。

私もサンデー毎日の対談、ようやく読みました。コンビニではどこも置いてなくて、いつも停めている駐車場のそばの書店で見つけました。

近藤誠氏は、「一方、放置療法を選択しても、がんが増大して進行したり、潜んでいた転移が発現したりして亡くなることはあり得ますが、これらはがんの自然な経過だから、それをもって『犠牲者が出ている』というのはおかしい。患者自身もそうなり得ることを覚悟して様子を見ているわけですから。また、仮に患者が増大も転移もしないと考えていたとすれば、それは大きな勘違いであって、やはり『犠牲者』とはいえない。そもそも、誰よりも深くがんとその治療について経験し勉強もしてきた僕が、『すべてのがんを放置しろ。それでも増大したり転移したりしない』などと、患者に言うはずがないでしょう。」と言っています。

さすがディベートに長けていると、こんな言い方もできるんですね。この言い方なら、世の中の多くの批判は「的外れ」ということになります。批判している人は、近藤誠氏の著作や発言に対する「読み方」が間違っていると。でも正しく読んで「これは不幸を引き起こす」と感じて反論している人もいると感じます。そういう人の批判に対しても、「批判する人の至らなさからそういう態度に出てしまうのだ」としてしまうのが、近藤誠氏の特徴のように思います。つまり批判をしても暖簾に腕押し、糠に釘、豆腐に鎹、馬の耳に念仏。そのあたりのことがわからないメディアは、これからも近藤誠氏を持ち上げ続けるのでしょう。

近藤氏の言説もだいぶ変わってきているのだから、もう少し誰かが交通整理してあげればいいのに。
投稿者:hirakata
きさらぎさま、こんばんは。

壬生医師は米国生活が長かったという設定なので、家族の気持ちに配慮する習慣がないというキャラクターなのかもしれないと思って読んでました。それだけじゃなくて、いろいろ人間として欠陥がある振る舞いをしている気はしますが。

米国人医師は、患者さん本人は大事にしますけど、家族に配慮しないわけはないと思います。ほとんど知り合いはいないので、米国の医療ドラマなどを見ての感想ですけど。
投稿者:カルスト
サンデー毎日の記事、やっと読みました。
森省歩氏はジャーナリストで、ご自身ががん患者ということで、どういう展開になるかと思って読みましたが、今回は当たり障りのない内容という感じです。
短期集中連載ということなので今後の連載を注意深く読みたいと思いますが、近藤医師の方はさすがに批判慣れしている感じですね。検証不能な事実と、自分の見解を上手くミックスして話しているように思えます。例えば、大学病院時代は可能な限り患者さんを最初から最後まで見てきたという主張は、第三者には容易に検証できません。近藤氏が提唱している「放置療法」の定義も、初期の頃に比べるとだいぶ変わっているように思うのですが。
長尾和宏医師が対談を拒否した理由についても、自分に都合よく宣伝している感じですね。
医学もそうですが、科学系で専門家には批判されているのに世間一般には支持者が多い人の特徴として、討論は上手いという特徴があるように思います。近藤医師も、批判されるのに慣れているので、討論で勝つ技術は向上したのかもしれません。ただ、討論で勝ったからと言って、その人の主張が正しいとは限らないんですけどね。
投稿者:きさらぎ
平方先生、おはようございます。

私は、壬生医師が尾長夫人に病状を説明するシーンに違和感を持ちました。医師が患者の家族に説明をする際に、肩をたたいて注意を促すことや、かなり深刻な内容なのに患者の病室で説明をしていることです。

このようなことを話すのなら、患者の前ではなくて、別室へ移動して説明するのが普通だと思いますが。

最終ページ欄外の「アオリ」から想像すると、次回は医療訴訟に発展するのでしょうか?
投稿者:hirakata
カルストさま、こんにちは。

そうですか。週刊現代の反医療キャンペーンは、医療内部での仲間割れ(大学は駄目だ 対 開業医は駄目だ、の戦い)の構図に持っていって、第16弾だそうです。現場のみんなは協力し合って超高齢・多死社会に対応しようと無茶をしながら頑張っているのに、呑気なものだなと呆れて見ています。

サンデー毎日は週刊誌の中では部数が少ないので、置いてないコンビニが多いんですよね。私も探して読んでみます。
投稿者:カルスト
平方様
連投になってしまい、すみません。
サンデー毎日の最新号(10月16日号)に近藤誠医師と森省歩氏(ジャーナリストだそうです)の対談が掲載されています。短期連載だそうです。未読ですが、興味深いので購入して読んでみようと思います。
投稿者:カルスト
平方様、こんばんは。
刺青師の件ですが、元はアートメイクの規制を目的として厚生労働省が出した通達が根拠のようですね。刺青もアートメイクと同じく皮膚の中に色素を入れる行為ですから、これを根拠に逮捕してるみたいです。
がんもどき理論については、おっしゃるとおり最近このマンガでは目にしませんね。前にも書いたかもしれませんが、私はこの理論(理論にもなってませんが)の最も悪い点は究極の後出しジャンケンという点にあると思います。
検証不能という点も問題ですが、平方先生が例示されたように、後出しゆえに病気で心が弱った人につけ込むという悪質さがあると思います。
結局、最初からこの説を信じた人は治る可能性を放棄してしまう。逆に、せっかく病気が治って(あるいは好転して)から信じた人はやらなくてもいい治療をしたかもしれないという疑いから心の平安を失ってしまう。ほんとにはた迷惑な話だと思います。
投稿者:hirakata
カルストさま、こんにちは。

そういえば刺青師が医師法違反で次々逮捕されていましたね。傷害罪とかじゃなくて医師法違反なんですね。医師法のどこに違反したのか把握していませんけど、医師免許を持つ刺青師って、どこかに実在するのでしょうか? いないのなら「医師法違反」は、逮捕のためのこじつけの理由かもしれません。

「心の治療」については、あれで終わりなんでしょうかね。私は自分の仕事のかなりの部分が「心の治療」のような気がしています。悪い結果を抱えて緩和ケアに来る人が多いですが、その中で「誤診」「治療ミス」「誰々のせい」「おこないが悪かったのか」など、何かのせいにしないと気が済まない人もたくさんいます。

そういう人に「一番悪いのは病気」ということを認識していただく助言をするだけで、これまでの闘病を肯定的に認識し直してもらえたり、家族の関係が修復できるきっかけになったりと、不幸を減らして幸せを増やすさまざまな効果があるように思います。

ところで話はそれますが、このマンガで姿を見なくなって随分たつ「がんもどき理論」ですが、緩和ケアをやっていて残念に思うのは、闘病の末に病気の方が優勢で治療の手が尽きた人ががんもどき理論に触れて、「無駄な治療をやられて体をボロボロにされた」と思うようになる人が多いことです。

逆に手術をしたから完治して、何年もたった今も元気にしている人が、「今元気でいるってことは、がんもどきだった。ということは、やらなくていい手術で体を傷つけられた」と思ってしまう例も、直接出会っただけでも何人かいます。そういう人は緩和ケアの現場にはいないので、講演会の会場などですが。

がんという病気も、がんの治療も、がんもどき理論ぐらいシンプルだったらどんなに仕事が簡単になるだろうか、とは思います。複雑で緻密な治療の工夫をすることで、結果は少しずつ向上しているのだと思っています。たくさんの人のそういう努力の積み重ねを一言で台無しにしてしまい、不幸を増やすのが「がんもどき理論」の最大の欠点だと思います。
投稿者:カルスト
平方先生、こんにちは。

今回の話で私が気になったところ。平方先生が指摘された真道医師のスーパードクターぶりは置いておくとして。
・刺青師が医師法違反で逮捕されたという話を時々聞くけど、その点は触れなくてもいいのか?
・前回話していた「心の治療」は一体どこへ行ったのか?
最後に、平方先生が指摘されたように、結局尾長氏の死因って何だったのかと言うことが気になります。この描き方では、何がどう悪くなって死に至ったのか、全然分かりません。
心の治療についても、ほとんど何も書かれてません。まさか、患者の家族が患者を慰めることを「心の治療」って言っているのでしょうか。

尾長氏の妻は、どういうわけか最初から手術に反対だったみたいですから、今後は真道医師側につくんでしょうね。

しかし、今回の扉の真道医師、目つきが悪いですね(^^;)。
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