がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

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平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
カルストさま、北越さま、おはようございます。

週刊文春はこのままの姿勢で行くつもりなのでしょうか。せっかくこれまでの世論誘導を反省するチャンスをもらったのに。

J-CASTのページのコメントで面白いと思ったのは、近藤誠氏の味方をする人は一様に大場氏のことを呼び捨てにして、近藤氏には「先生」をつけているところ。これでは「大場氏の方が正しいのでは?」と思っている人を、近藤理論に惹き付けることはできません。

私はこの「週刊新潮」対「週刊文春」のバトル、世の中の人が興味を持って、より多くのことを考える材料を提供しているという意味では、いい現象なのではないかと思っています。

近藤氏側は「これまで近藤理論の間違いを指摘できた医師はいない」と言い張っていますが、間違いを指摘してきた医師はたくさんいて、近藤氏がそれを認めないだけだということが多くの人に知れ渡ることも期待できますし。
投稿者:北越
がん論争が「文春VS新潮」の様相 近藤医師「放置療法」めぐり白熱
http://www.j-cast.com/2015/09/03244378.html?p=all

今度は週刊文春紙上で近藤氏が反論をしていますね。上記のJ-castニュースにまとめ記事がでました。

記事内容よりも、コメントのほうに私は関心があります。近藤さんが正しいと思っている人も結構いるみたいですから。
投稿者:カルスト
hirakata様、こんばんは。

北越さんとhirakataさんのやりとりは知らなかったのですが、たまたま週刊新潮を購入して大場医師の記事を読みました。全体的に、「医者を見たら死神と思え」や文春の記事に比べて冷静な反論だと感じました。
同時に、相手にエビデンスを求める近藤氏のずるさが明確になったように思います。相手にエビデンスを求める以上、自身の理論についてもエビデンスを提示すべきですが、当然のことながらこんな人体実験まがいの試験が行われるはずはありません。近藤氏の体験にしても、癌を放置してしばらくの間は特に問題なく生活していた人が「いた」というだけの話であって、近藤理論の正しさを証明する事例とは言い難いと思います。
以前から感じていたのですが、近藤氏の論法はアポロ計画陰謀論とか地球温暖化陰謀論に近いものがあって、ダブルスタンダードを駆使したり、相手に悪魔の証明を求めたりと、ディベートの技術を駆使しているだけなのではないかと思います。議論が近藤氏有利に見えるので医療の素人は近藤理論に説得力を感じるけれども、論理的には近藤氏の方が破綻しているという感じですね。
投稿者:hirakata
北越さま、こんにちは。

大場先生は、マンガの枠外にある煽り文句も「近藤氏の意見」ととらえて、ストレートに近藤誠氏に対する意見をぶつけていますね。週刊新潮の編集部も、それに倣った意見を書いています。近藤誠氏が監修しているマンガだから、枠外の文句も近藤誠氏の発言と見なすという立場のようです。

記事では、「週刊文春の対談は2時間半に及んだが、まとめられた誌面では全貌が見えてこない」ということで、その対談内容を大場医師の側から説明したのが今回の記事と見ていいと思います。

私の目で見れば、大場医師の言っていることの方が近藤誠氏の言っていることよりも、説得力があると感じます。週刊新潮の記事にあるように、私も、近藤誠氏の唱える説が正しいことを立証する責任は、近藤誠氏の側にあると思います。

今のところは「本が100万部以上売れたから世間に認められているんだ」ぐらいの説得力しか、私は感じません。大場医師に「エビデンスは?」と尋ねる近藤誠氏ですが、近藤誠氏の主張を裏付ける証拠(エビデンス)が、私には見えません。

近藤誠氏に絶大な信頼を置いている人には、それが見えているらしいのですが、どのようにしたら見えるようになるのかを、そういう人たちが解説してくれればいいのに、なんて思いました。
投稿者:北越
週刊新潮9月3日号

【特別読物】
批判されて反論でもがん放置「近藤誠」医師の7つの嘘
東京オンコロジークリニック院長 大場大
https://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/

という記事がありました。ちょっと立ち読みした程度ですので、明日図書館でゆっくり読んでみようかなと思います。
投稿者:hirakata
北越さま、こんにちは。

小学館のホームページ上で「がん」で検索すると、まともそうな本もあれば、治療法としては不確実な独自理論を開陳している本もいくつかあり、節操がない印象を受けました。

この編集者の人やそのご家族が、「治療をした方がいいがん」にかからないといいですね。この「編集者からのおすすめ情報」を本心で書いているのだとしたら。
投稿者:北越
hirakata先生

小学館HPにこういうものがありました。

がんより怖いがん治療
著/近藤誠 

〈 編集者からのおすすめ情報 〉
「がんは老化」と近藤医師が言い切る通り、4人にひとりががんになる時代。もしがんにかかったら、私たちはどういう治療を選ぶべきか? 

不要な手術や薬で苦しまないためにも、「がん治」の実態を知って、患者自身が自衛するしかない。自分や家族、大事な人の命を預けるにたる医者は誰なの? わたしや家族ががんにかかったら、迷わず近藤先生に相談します! これが本当のおススメ情報です。
http://www.shogakukan.co.jp/books/09388392

編集さんご本人はともかく、家族の方まで巻き込むのはやめたほうがいいと思うのですが…。

投稿者:hirakata
カルストさま、こんばんは。

近藤誠氏自身のエピソードですが、同じ感想です。「自分が正しいと思うこと」を貫き通すためには、諍いは厭わないという姿勢のように思いました。百歩譲って、正しいと思うことが絶対的に正しい場合には許される場合もあるかなと思いますが、それでも諍いを巻き起こさないで持論に持っていく方が、社会を営む一人である人間としては、正しいあり方のように思います。絶対的に正しいのでなければ、ただの厄介者です。

「異論・反論募集中」に関しては、支離滅裂ですね。もうちょっと一貫した態度を取ってもらわないと、反論しようという気になる医者はいないのではないかと思います。でもこれで異論・反論が来なければ「反論できないんだ」と勝利宣言をするのでしょう。
投稿者:カルスト
hirakata様

やっと最新号を読みました。
柱書(ページの枠外の書き込み)は、もしかすると作者と打ち合わせているかもしれませんが、がんワールド云々は編集者が考えて書いた可能性が高いですね。こういう煽り文句は読者の関心を引くためにあるので、編集者も刺激的な文句を書くことが多いようです。それにしても、センスがないと思いましたが。
今回はhirakataさまがおっしゃるとおり、あまり内容がない回なのであまりコメントすることはありませんが、強いて言うなら近藤誠氏の自慢話でしょうか。事実、あの通りのことをしたのなら、けっして褒められるべき事ではないんじゃないかと思いました。主治医の意向を無視して治療するなんていう横紙破りをしたのなら、それは病院内で孤立するでしょうね。患者さんが快方に向かったというのが事実だとしても、それは結果論であって決して褒められる事ではないと思いました。
しかし、相変わらず柱書には「異論・反論募集中」と書いてありますね。「がんワールドから非難囂々」とか、医者の欺瞞とか平気で書いておいて、まともに相手をする医療関係者がいると思ってるんでしょうか。本当は、できるだけ医療関係者と議論をしたくないから、議論を望むようなことを言いながら、片方では相手を侮蔑するような事を言っているんじゃないかと思ってしまいます。
投稿者:hirakata
カルストさま、おはようございます。

情報ありがとうございます。枠外に書いてあるのは「これ、いいの?」と思うことも時々ありました。やっぱり編集部の担当さんが、独断で書いているんですね。原稿がギリギリに上がってくれば、枠外のあおり文句などは確認している時間もないでしょうし。

今回の「枠外」は、マンガ本体がそれなりに「キワモノ扱いされないように」配慮しているように見えるのに対して、そんなことは怖がらない、危ないマンガと思われることは何一つ心配していないという先鋭的な態度を感じました。「これが小学館の姿勢だ」と思われないかと。それならそれでいいんですけど。

近藤誠氏の説を信じ切っている人は、近藤氏以外の医者のことを「強欲でねじ曲がった人ばかり」と思い込んでいます。そんな医者が目の前で「読んでない」とか「読んだけど嘘ばかり書いてある」とか言えば、患者さん側は「近藤氏の言うとおりだ。医者なんてろくなもんじゃない」と思うのは、当然の流れかなと。

なぜそんな人が医療機関に来るのか、何を期待して来るのかですが、やっぱり困ったり悩んだりしているからではないかと思います。近藤氏を信じて放置を選択したものの、症状がまだない人は「本当にこれでいいのか」と不安になり、症状が出てきた人は「近藤先生も緩和ケアは受けていいって書いていた」とか、困ってどうしようもなくなって、近藤氏以外の医者を(不本意ながら)頼ることになるんだと思います。

不本意な受診ですから、医者側が近藤誠氏を評価しない態度を取ると、これからに必要な人間関係ができません。それはお互いにとって不幸なので、私はそんな状況でも、なるべく「最善の結果」を目指したいと思っています。なので、近藤誠氏の正しいところは認め、丸ごと信じると損をしそうな仮説については、損をしそうな理由をわかりやすく説明したいなと思っています。

そのようなことを丹念に続けることで、「この医者は、この医療機関は信用してもよさそうだな」と思ってもらえれば、その場はそれでいいような気がします。
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