がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
山口(産婦人科)さま、こんにちは。

そうなんですよ。もしかして真道医師は「がんもどき理論」を編み出して、マッドサイエンティストになっていくという画期的な展開だったりして。わくわく。
投稿者:山口(産婦人科)
この表紙の真道医師、「いっちゃってる」目に見えます。お気の毒に。
投稿者:hirakata
カルストさま、こんばんは。

いいところに気がつきましたね。転移をしなくても、がんは大きくなることで、その内臓の働きを妨げて、症状を現します。近藤誠氏は「そうなったときに治療しても遅くない」と書いているんですが、緩和ケアをしている立場から言うと、そうなる前に、たとえば大腸がんなら腸閉塞にならないうちに手術しておいた方が、命が終わるまで困らずにすみます。

がんもどき理論の正しさを証明するには、近藤誠氏のところに集まってくる人を「放置が一番いい」と信じ込ませて、その人たちを丹念に追いかけるのが最も実現可能性が高いと思います。近藤氏は、自分のところに相談に来る患者さんの95%以上が、医者から不適切な治療法を提示されていると文藝春秋8月号に書いています。それだけの自信があるなら、自分でデータを出すべきだと思います。

大場大医師の新潮新書、今日発売だったので買ってきました。週刊新潮8月7日号の記事はそのダイジェストのようなもので、ネット上で「罪深いがんもどき論の真実」という記事を探すと、全文が読めます。三文記事とは思いませんでしたけど。

そして週刊文春の記事は、このマンガの扉には「近藤誠氏が大反論」と書いてあるんですが、実際には近藤誠氏と大場大氏がそれぞれの意見を言って、一応対談の形式にはなっています。しかし対話になっているわけではなく、記事の最後も「議論は平行線に終わった。」とまとめられています。どうも今年の春頃から、文藝春秋社は近藤誠氏を全面的に持ち上げるのをやめて、どのような距離を取ったらいいのか考えあぐねているように感じます。勘ぐりすぎかもしれませんが。
投稿者:hirakata
北越さま、こんばんは。

近藤誠氏の理論が事実であれば、信じて従った多くの人を幸せにするだろうと思います。そして事実であれば、治療の不要な人を患者に仕立て上げて治療して儲けていた医者は、地団駄踏んで悔しがるでしょう。事実であれば。

現実の現場の医者はそんなことで腹を立てているわけではなくて、近藤誠氏の「がんもどき理論」という説を信じて残念な経過をたどってしまう人がいることや、近藤誠氏の諸説を信じて近藤氏以外の大部分の医師を頭から疑ってかかる人が増えていることを、残念な現象だと思っているだろうと思います。

ところで今度出るらしい「近藤誠の家庭の医学」、ずいぶんあちこちの健康に関する説をつまみ食いしたような内容に見えます。近藤氏が現在のがん治療を批判するときに「エビデンスがない」と言いますが、近藤氏の著作もエビデンスから遠く離れて行っているように感じてしまうのは、私だけでしょうか。

しかも出版社が求龍堂という、テレビドラマ関連本も最近は出していますが、基本は美術書専門の出版社。近藤氏ぐらい著名な執筆者であれば、他にもいくらでも出してくれる出版社がありそうな気がしますが、どうして求龍堂なんでしょう。
投稿者:カルスト
hirakata様。
今週号、読みました。医療の素人の目線から疑問点をいくつか。

「元々“転移能力がないがん細胞”と考えていいんじゃないかという訳だ。」
転移しなければ大きくなっても問題ないんでしょうか?転移だけが癌の怖さじゃないと思うのですが。
がんとがんもどきの区別を付けるためには、放置して本物かどうか見極める必要がある。ということは人体実験すると言うことですね。今の日本では癌と診断されたらすぐに治療するのは、そうしなければ命に関わるという認識があるからで、倫理的に当たり前の話ではないでしょうか。本人は「がんもどき理論」を絶対に正しいと信じているのでしょうが、この理論を実証するデータがほとんど何もない以上、現時点ではせいぜいよく言っても仮説に過ぎません。この点ではSTAP細胞と同じだと思います。いや、STAPの場合は曲がりなりにも論文を出したのですから、まだましかもしれません。
ところで、この作品の原作者は相変わらず印象操作がお好きなようですが、こういう演出は逆に作品の印象を悪くすると思うんですが。本当に近藤理論の正しさを世に問いたいなら、真道医師のように清廉潔白で真摯に癌治療に携わる医師をカウンターパートとして出した方がいいんじゃないかと思います。

文春と新潮の記事についてですが、大場医師の本は購入する予定なので読もうかどうしようか迷ってました。しかし、俄然興味がわいてきましたね。新潮の記事にも大場医師の話が載っているはずですが、新潮は三文記事とけなし、文春についてそう言わないのは近藤氏が対談しているからでしょうか。しかし、なぜ「某医師」なんでしょうね。きちんと名前を書けばいいのに。

新潮の記事について作品中で反論する予定とのことですが、多分相手は何も反論できずにやり込められるという展開にするんでしょうね。自分の作品中で批判者をやっつけるというのは他にも見たことがありますが、自分の頭の中で議論を構築するわけですから勝つのは当たり前なんですよね。しかし、実際の議論では絶対にそうはなりません。相手だって十分に経験と知識を持っていますからね。いずれにしても、あまりにも幼稚なやり方なので私は嫌いです。
投稿者:北越
hirakata先生

私見ですが、近藤先生って自分ではあらゆるガンに関して適応できる「統合ガン理論」を発見したと言ってるのに等しいのですよね。それこそ論文でも書いてしかるべきジャーナルに発表すれば、ノーベル賞なり、国際的な医学賞に近いうちにノミネートされていいはずなんですが。

今回も本の紹介です。ただし近藤先生のですが。

近藤誠の家庭の医学 単行本(ソフトカバー) – 2015/9/10
近藤誠 (著)

内容紹介
◆医者に行かず、クスリも飲まず、ワクチンも検診も受けないで元気に長生きするための家庭の医学。
自分と家族の体をどう守るか、身近な症状に近藤先生がお答えします!一家に一冊の必携本。

(略)
■第2章 医者から逃げきるルール
11 予防接種で、インフルエンザは防げない
12 予防医学は「患者を呼ぼう医学」
13 治療のベルトコンベアに乗せられる前に
14 すぐ余命を言う医者から逃げろ
15 危ない医師が「野放し」の日本。遺書を書いて受診を
16 早期発見で5年生存率が延びるというトリック
17 「免疫療法」のウソ
18 安らかに死ぬ心得。「無理に食べさせない」知恵

■第3章 がんを暴れさせない知恵
19 「がんもどき」はしょっちゅう消える。人を殺さない
20 本物のがんでも、すぐには死なない。切るとがんが暴れる
21 抗がん剤は猛毒。固形がんに対しては、命を縮めるだけ
22 治療しなけりゃ、大往生できる
23 がんを放置して痛みが出たら
(略)
※求龍堂より
http://www.amazon.co.jp/dp/4763015249/

ある意味面白そうです。立ち読みぐらいはしたいですね。




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