
長野から東京まで、長野新幹線E7系の最高級シート「グランクラス」に乗っちゃいました。
はやぶさとかと違って、長野新幹線のグランクラスは今のところ、コンシェルジュとか軽食・飲み物サービスとかアメニティとかがない「シートのみの営業です」とのこと。飲み物サービスぐらいは、あった方が嬉しい気がする。

入り口から、落ち着いた雰囲気。

ドアには「ご利用にはグランクラス券が必要です」「ご利用以外の入室はご遠慮ください」と書いてあって、アナウンスでも「グリーン券をお持ちでない方は、11号車(グリーン車)12号車の通り抜けはご遠慮下さい」って言ってました。その割には子供が「わーすげー」って騒いでいたり「キャーッ」て言いながら走り抜けていったり。親も全然注意はしてなかったけど、物珍しいうちはしょうがないか。

室内も、落ち着いた雰囲気。自動車の新車みたいなにおいがします。

今日の私のシート。トヨタ紡織の作品。

網棚ではなくて、飛行機みたいな荷物入れ。

荷物入れの天面には、平面広角鏡があって、背が低くても忘れものがないか確認できます。

後ろから見た客室内。はやぶさのグランクラスは白っぽい内装だった気がするけど、焦げ茶を基調としたさらに落ち着いた色調。

オール電動シート。リクライニングは45度まで傾きます。フットレストをさらに上げるなど細かい調節もできて、寝て行くにも十分快適。

各シートにコンセント。E7系は普通席でも全席にコンセントがありますけどね。時々2秒ぐらいの停電があるのは、電車のコンセントの宿命か。

座った位置からの視線だと、まわりはほとんど気にならなくなります。

ダイニングテーブルは、ひじ掛けに収まっています。一見するとわからない。

引っ張り出して、前方にずらしていくと、全体が見えてきます。

それを反対側のひじ掛けに渡して、テーブルに。さらにこれを前に開くと、ダイニングテーブルのできあがり。

13インチのノートパソコンが十分乗る大きさです。

テーブルと反対側のひじ掛け内側には、ちょっとした小物入れ。

シートの説明書も付いています。
至れり尽くせり感のあるはやぶさなどのグランクラスは結構混んでいるようですが、私が乗ったのには長野からの客は私一人。軽井沢あたりで増えるかなと思ったら増えず、高崎でようやくお客さんが数人乗ってきました。あまり静かにしようという意識のない人たちで、大きなシャッター音のするカメラで写真を撮りまくり、しゃべりまくり。そこからは耳栓がわりにもなるイヤホンで音楽を聞きながら過ごしたので、気にはなりませんでしたけど。
普通指定席より6000円ぐらい高いけど、その価値があるかどうかは、受け取り方次第でしょう。話のタネにもなるしと、思い切って予約してしまいました。乗った感想としては、大金持ちにならない限りは「特別な旅」だけでいいかなと(←個人の感想です)。シートの座り心地はたしかに満足感もあるし疲れにくいとは思うけど、グリーン車+3000円の価値は、残念ながら私は感じませんでした。
それと、先頭車両なのでモーターが付いていない分静かかと思ったんですが、期待したほど静かではないし、細かい振動はなぜか他の車輌に比べても感じた気がするし。期待しすぎた私が悪かったのかもしれませんが。
でもオススメではないというわけではなくて、思い出の旅行とか、思いがけず懐に余裕ができたとか(もともと懐に余裕がたくさんある人はもちろんいいですけど)の時には、使ってみてもいいと思います。至れり尽くせりサービスが導入されたら、その価値も変わってくるだろうと思うので、来年春に金沢まで走るようになったらもう一回乗ってみるかも。
というわけで、面白かったけど、乗る前のわくわく感ほどは「すごく良かった」感の少ない乗車記でした。
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