
番組のご紹介。今日(4月21日)夜9時からのNHKスペシャル「家で親を看取(みと)る その時あなたは」。これからの日本人は見ておくべき(←予想)番組です。
番組のホームページは→
こちら。
2011年で125万人ぐらいだった年間死亡者数は、どんどん増えて2038年にピークを迎え、その頃には165〜170万人が亡くなると予想されています。
これは、日本の医療が駄目だからではなく、政府が何か失敗したからでもなく、戦後の医学が進歩してきて若いうちに亡くなる人が減ったのと、団塊の世代が次第に平均寿命の年代に入っていくことが重なったためです。
戦後の医学が進歩するのに伴って、病院が頼りにされるようになり、命にかかわる状態になれば病院に入院するのが当たり前になってきました。当然、命が終わる場所も圧倒的に病院が多いのが現状です。なので、亡くなりそうな状況で「病院から出る」というのは、病院から放り出されるのと同じ意味に受け取る人は多いと思います。
しかし、病院のベッドも、病院で働く医療従事者も、無尽蔵に増やすことはできません。というより、社会保障費抑制圧力が30年以上もかかり続けて、今もかかっているので、基本的には病院ベッドは減らされる方向です。
国は今後の方向性として、自宅にいながら、あるいは高齢者向け施設や高齢者向け住宅で過ごしながら、必要な医療はその場で受けてもらうような方向に進めようとしています。地域差や分野による充実度の違いはありますが、ある程度充実してきています。
ただ、在宅医療は病院医療のようには効率化ができないので、今後在宅医療の需要が急増してきた時に、それを担う医療従事者や介護従事者が確保できるのかどうかは、疑問に思っています。今でもすでに相当アップアップしています。
そんなことを基礎知識として、今日の番組を見ていただければ、より理解が深まるかなと思います。全然違ったらどうしよう。
↓このメアド欄はセキュリティが低そうなので、書かない方が無難です↓