
台風並み低気圧が近づく中、大学生の頃に一緒に音楽をやった仲間と再会しました。とても不思議な時間でした。写真は東京丸ノ内にある「OAZO」の吹き抜けを見上げたところ。この5階にある和食の店「えん」に集まりました。
「全日本医科学生オーケストラフェスティバル」(通称医オケまたは医科オケ)というのが毎年夏にあって、現在も続いています。全国から医療系学部の大学生が集まって約1週間音楽漬けの合宿をし、最終日に演奏会をして打ち上げをして解散。また次の年の夏には、毎年全国あちこちに変わる合宿所で再会。卒業して社会人になったら医科オケも卒業、という流れのイベントです。
ちなみに先週
3月31日に演奏会をした「全日本医家管弦楽団」は、医科オケを卒業した人たちの中で「卒業してもみんなでオーケストラやりたいよね」という人たちが集まって始まった、と聞いています。
今日の集まりは、1985年から90年ぐらいに医科オケに参加していた、ホルンパートの集まりです。私はホルンじゃないんですが、今日の呼びかけ人が大学で同期で、ホルンとは一緒に行動することも多かったので声を掛けてもらい、なつかしい人ばっかりだったので迷わず参加しました。私と同じ平成2年大学卒業の人が多いけど、上の学年もいて下の学年もいて、大学もみんなバラバラ。

久しぶりに見た瞬間は多少の年月を感じたりする人もいたけど、口を開いてしゃべり始めたら、一気に25年の時間が消え去りました。医科オケで合宿をしていた時のできごとを、練習をしていた時のことや遊んだり宴会をしたりしていた時のことや、どうでもいいできごとまで含めて話題にするんですが、「思い出話」というより、「昨日あったことのように」よりも近い、「リアルタイムの話題」のような感じ。もちろん忘れてることもたくさんありますけど。
誰かが話の口火を切って「あだ名は出てくるけど名前が出てこない」と言うと、誰かが「○っていう字が入っていたような気が」と言い、するとまた別の人が正解を出して、みんなが思い出したところでその人の話題で盛り上がるとか。同じ時間を同じ場所で過ごしただけでなく、医科オケが「特別な時間」「特別な経験」だったから覚えているんだろうなという話題も、いっぱい出ました。とてもここには書けないくっだらない話題も含めて。
二十数年の間にそれぞれ何があったのかも、もちろん話題にはなりました。みんなそれなりに色々あって、危うく死にかけた人もいたり。元気に戻って良かった。みんな健康には気をつけましょう。
音楽つながりの集まりなので、音楽の話題でも盛り上がります。作曲家についてとか。医療関係者の集まりなので、医学の話でも盛り上がります。ただ「自分が受けた治療体験と照らし合わせて」というのは、学生の頃には考えられなかったパターンで、これはそういう歳になってきたんだなあと思ったり。専門もバラバラなので、気になっていたことを専門家に聞いて盛り上がったりもしました。面白い集まりだ。
東京駅周辺には深夜までやっている店が少なくて、最初の店では22時半がラストオーダー、二番目に行った新丸ビルの琉球料理「うりずん」でも0時半ころには「おしまいです」と言われ、まだまだ話題は尽きない感じだったけど、東京駅で「じゃあまた」と解散しました。
中学高校の同級生と久々に再会した時にも同じようなことを感じましたが、今回も二十数年の時間が吹き飛んでしまう、不思議な感覚でした。同じような状況になれば、みんな同じように感じるのかもしれませんが、それにしてもここまで「今経験していることのように」話ができるものなのか。私たちって、そんなに記憶力良かったっけ?と思うぐらい。でもみんなが覚えてる話題が多い。
もう人生のゴールまでの方が近い年頃になって、少年少女(は戻りすぎ?)の頃の気持ちになれる、貴重な時間を過ごせました。声を掛けてくれてありがとう。ぼけちゃわないうちに、また集まりましょう。
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