北朝鮮は12月12日午前9時49分頃、弾道ミサイルか人工衛星打ち上げロケットかわからない何かを発射し、今回は予定通りの海域にいくつかの物体が落下したことが確認された。
記事は次のとおり。
北朝鮮がミサイル発射 沖縄上空を通過
2012年12月12日(水)10時17分配信【朝日新聞デジタル】
【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、西部から、事実上の長距離弾道ミサイルとみられる機体を南方に向かって発射した。日本政府は、発射された機体が沖縄県上空を10時1分ごろ通過、10時5分ごろ、フィリピンの東方約300キロの太平洋に落下したと見られると発表した。
日本はミサイルが予定された軌道から外れて自国に落ちてくる場合に備え、迎撃ミサイルなどを配備して対応にあたっていたが、破壊措置は実施されなかった。韓国は、イージス艦を黄海に配置して航跡を追尾した。
韓国国防省によると、発射されたのは、テポドン2を改良した3段式ミサイルとみられる。北朝鮮が周辺国などに通知したところでは、1段目は韓国西方沖の黄海に、2段目はフィリピン東方沖に落下する予定だった。
(記事ここまで)
いくつかびっくり。
昨日、韓国のメディアは政府筋の情報として「ミサイルは解体されていて、発射台から外されている」と言っていた。韓国の情報収集能力が低レベルなのか、北朝鮮から撹乱情報が流されていたのか、解体していると見せかけて順調に発射準備を進めるという高度なことを北朝鮮がやってのけたのか。だとすれば、どこかに別の発射台を準備していたのだろうか。
同様に、発射期間を29日まで延長すると北朝鮮は発表していて、何らかのトラブルが起きているのだろうと他の国は思っていた。それも「ニセ情報」だったことになる。しっかり裏をかかれて、発射されてしまった。
今年4月13日の発射では、外国メディアをたくさん集めておきながら、発射から1分ほどで全部落下し、珍しく北朝鮮自身が
失敗を認めた。北朝鮮のミサイル/ロケット技術はまだまだだと認識する事象だったが、今回は確認されている軌道は予定通りらしく、この技術は世界中の国にとって脅威となる。
昨日、習近平主席の「発射は思い止まるように」という親書を携えて、中国政府の代表が金正恩第一書記に会いに行ったといわれている。その翌日、北朝鮮は発射を実行した。中国人は、メンツを非常に重んじる。就任したばかりの習金平氏はメンツ丸つぶれで、北朝鮮が睨まれる可能性が高まるわけだが、なんでそんな危ない橋を渡るのだろう。
人工衛星と北朝鮮は主張しており、人工衛星打ち上げとして成功したのかどうかは、まだわからない。しかしロケットの一部(2段目ロケットか)はフィリピン東方沖に落下したことが確認されており、そこまではかなり大きなものを飛ばせることは確実だ。ということは、日本列島のどこにでも、届かせることができる。
今回のロケットだかミサイルの最上部には、100kgぐらいの人工衛星(4月の衛星は高度な技術とは思えなかったが)が乗っているといわれる。それだけのものを積めるということは、爆弾も積める。北朝鮮の核弾頭小型化技術は、現状ではそこまでは到達していないというのが通説だが、ミサイル技術が想像以上だったことから、核技術も実際にはどこまで進んでいるのか読めなくなった。
平和な方がいいと思うんだけど、北朝鮮は北朝鮮でいっぱいいっぱいなのだろうな。…なんて同情している場合ではない。こんなに軍事にお金を使わないで、自国民の生活を助けてあげるべきだと思うし、周辺諸国を脅すばかりじゃなくて仲良くする方向へ舵を切るべきだと思うが、そのような発想の生まれない血筋なのかな?
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