
10月20日(土)午後1時半から、諏訪中央病院研修センター3階の講堂で、第5回諏訪中央病院緩和ケア病棟家族会が開かれました。
(いつも写真が諏訪中央病院正面玄関なので、今回は会場の研修センターにしてみました。右の方に病院本体が広がり、左に老健や特養がつながっています)

病院内にはあちこちに、このような案内掲示があります。ちょっとわかりにくい場所にあるので、これがないとたどり着けない人もいるかも。
今回は、ご家族の方と病院スタッフや私などを合わせて、大体50人ぐらいの人が出席していたかなと思います。今回のテーブルは、同じ時期に緩和ケア病棟を利用されていた方同士ではなくて、わざと(多分)混ぜてありました。どちらがいいのかは、よくわかりません。

濱口院長のあいさつ。映画の話なども交えながら、死生観について話されていました。

諏訪中央病院緩和ケア病棟長の原毅先生のスピーチ。もろ逆光になってしまった。
ご家族代表の方のお話を聞いたり、私や諏訪中央病院の医師たちの話を聞いたり、自由に歓談したりしながら、時間は過ぎていきました。今回は、化学療法部(抗がん剤治療を専門的にやる部門)の山崎美佐子先生や門倉玄武先生も話をしてくれました。
諏訪中央病院はかなり前から「早期からの緩和ケア」を実践していて、緩和ケア外来の診察室も通院治療センター(抗がん剤治療をするところ)の一角にあります。去年も書いていますが「がんになって、困ったことがあったら、いつでも緩和ケアに相談してきて」ほしいと思います。そのためには、手術や化学療法(や、諏訪中央病院にはないけど放射線治療も)などのスタッフと緩和ケアが一体となって、医療を提供していくことが必要です。そういう意味で、諏訪中央病院のがん医療は上手くいっているんじゃないかなあと思います。

自分が座っているテーブルの中で話が盛り上がり、他のテーブルにもちょっとはお邪魔したんですけど、久しぶりに会ったのにお話しできなかった人もいました。
多くの方は、ご家族を亡くされたことと少しずつ折り合いをつけながら、でも時々悲しくなったり、淋しくなったり、虚しくなったり、後悔したりしていると言われていました。ご家族を亡くされてから時間がたった方が、しっかりしてくる傾向はあるとは思いますが、亡くなられた方との関係とか、亡くなるまでの様子とかによっても差はありそうですし、男女差もあるようだという話題も出ました。
そういうお互いの思いを交わしながら、「私だけじゃないんだ」とか「ダメじゃないんだ」とか「そういう考え方もあるんだ」と思って、自分の立ち位置を確かめたり、心に貯め込んでいたことを出して楽になったりするという意味が、諏訪中央病院緩和ケア病棟の家族会にはあるような気がしました。
今年来たくて来られなかった方、来年も10月第3土曜日のはずなので、私も予定表にすでに書き込みましたので、できたらその時にお会いしましょう。
今朝の軽井沢は、氷が張っていたそうです。その他にも大変遠くから来て下さった方も大勢いて、会場には素敵な空気が満ちていて、いい会でした。参加してくださった皆様、準備に奔走してくださった皆様、ありがとうございました。
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