備忘録としての記事。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のメディアは、金正日総書記が死去したと伝えた。
記事は次のとおり。
金正日総書記が死去 北朝鮮の最高指導者
2011年12月19日(月)12時6分配信【産経新聞】
【ソウル=加藤達也】北朝鮮の朝鮮中央テレビと朝鮮中央放送、平壌放送は19日正午からの「特別放送」で、最高指導者の金正日総書記が死去した、と伝えた。69歳だった。葬儀の日程などは不明。
北朝鮮は昨年から金総書記の三男で朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長を務める金正恩氏を中心とする三代世襲態勢への移行を推進していた。金総書記の死去が今後の北の核活動を含む対外政策にどのように影響するか、米韓など各国は不測の事態に備え情報の収集と分析に全力を挙げる。
ラヂオプレス(RP)によると、朝鮮中央テレビは同日午前10時、正午からの特別放送を予告。その際、アナウンサーが悲しい表情をしていたうえ、背景音楽が「将軍」を称える主旨の曲調だったことから死亡したとの見方が有力だった。
北朝鮮では2010年9月、朝鮮労働党代表者会を44年ぶりに開催し、正恩氏を後継者に選出。健康に不安を抱える金総書記の死後の“金王朝”の安泰をアピールし、国内の安定を図ってきた。
北朝鮮は核開発に力を入れ、06年10月と09年5月に核実験を実施。既に数発の核爆弾を保有しているとみられている。また10年には米国の核専門家に対してウラン濃縮施設を公開するなど、核を恫喝(どうかつ)外交の手段としてきた。
金総書記は73年、31歳で党、軍の人事を握る朝鮮労働党組織指導部長、思想担当兼宣伝扇動部長に就任。翌年、労働党中央委員会で政治局員に選出され、金日成主席(94年死去)の後継者となった。08年8月に脳卒中で倒れたとされ、健康が不安視されていた。
故金日成主席の生誕100年に当たり、自身も70歳を迎える12年を「強盛大国の大門を開く年」と位置付け、軍事強国を目指し、正恩氏の後継体制確立を推進してきた。
(記事ここまで)
先週日本のメディアでは「北朝鮮のテレビで金正日総書記のニュースを読む女性アナウンサーが、50日以上画面に現れていない」ことが、あちこちで取り上げられていた。今日の昼、TBSなどが報じていた「金正日総書記死去」のニュースでは、その女性アナウンサーが黒い礼装らしき服装で現れ、重々しくニュースを告げていた。
北朝鮮のニュースの直訳(by TBS)だと、金正日総書記は「現場の視察」のために移動していて、列車の中で「心と体の疲れのために」死亡したと伝えられた。テレビ朝日は、同じく列車の中で「心筋梗塞で死亡した」と伝えた。どちらが正しい訳なのかわからないし、真相がどうなのかはもっとわからない。
昼の臨時ニュース番組で、それを聞いたコメンテーター(かな?)が「最後まで、国民のために働いていたんですね」というようなことを言っていた。どこで、いつ、どのように亡くなったかは、すべて出口が一つしかない北朝鮮側のチャンネルから流れてきたものなので、その信憑性については疑問符が付く。このコメントは、日本の平和ボケの象徴のような気がする。
どうか、総書記死去をきっかけに北朝鮮と近隣国(もちろん日本を含む)との関係が荒れたり、北朝鮮国内が荒れたりしないでほしいと思う。歴史上、専制君主の二代目三代目となると、ほころびが見えたりすることも多いけれど、どうか北朝鮮がまともな政治とまともな外交をする国に近づいていきますように。
↓このメアド欄はセキュリティが低そうなので、書かない方が無難です↓