がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
michikoさま、おはようございます。

未曾有の大地震という非常事態でみんな余裕がなくなっているので、助けの「手」は地域の助け合いに求めても無理があると思います。阪神淡路大震災の時には、被災者は多かったけど、その中で助ける側に回れる人も多かったし、ボランティアもものすごい勢いで集まった。そういう「孤独じゃない環境」は、たとえ普通じゃないお祭り騒ぎ的な状況でも、かなり被災者の気持ちにとっては助けになるんじゃないかと思います。

お彼岸のおはぎでいろんな人のこころがつながるの、いいですね。今年の秋のお彼岸は「暑さ寒さも彼岸まで」になってくれるのでしょうか。今日はだいぶ涼しい気がするけど、毎日猛暑続きで、草取りしてるとクラクラしたりします。ちょっと話が逸れた。
投稿者:michiko
新潟県や阪神の「受け皿」については、全く門外漢なのでわかりませんが、「孤立してしまった場合の相談できる窓口」が複数用意されていれば、また、記事の後半部分にある「自分のアイデンティティを信じられる」部分があれば、もう少し、この数字が少なくなったかもしれないと、近くに住むものとして思います。

私が当時住んでいた石巻でも7年前に大きな地震があり、仮設住宅が5町に建設されました。入居が決まっていたのに自殺した人が一名、高齢者で「灯が消えるように」亡くなった方を複数名、知っています。

一方で、仮設住宅にお彼岸のおはぎをお届けしたことで「ありがとうね、お墓さ、あげたんだ」と未亡人らしいおばあさんたちから手を握られて感謝されたこともありました。彼女たちにとっては、「お彼岸のおはぎ」は、ご先祖様&旦那様への季節の贈り物であり、「私たちを守ってね」というメッセージでもあったのでしょう。おはぎは、実は日本人の「ソウル・フード」なんですよね。
投稿者:hirakata
attiraさま、こんばんは。

プロの方に「勉強になりました」と言われると、恐縮してしまいます。本当の「うつ病」が増えていないだろうなというのは、多分そうだろうなと思っていました。記事の中でも「うつ状態」「うつ」までは書いたものの、「うつ病」とは書かなかったのは、そのような理由です。

さまざまなメディアが「うつ病が急増している」と勝手に「明言」していますが、「新型うつ病」などを含めて、自分の心に起きている問題に対応しきれない人を無理矢理「うつ」のカテゴリーに押し込もうとしているように見えます。たしかにそういう人にはうつ病に対するアプローチが効果があるでしょうが、うつ的要素はそれほど多くなくて、急性ストレス障害とかPTSDの要素が多くて、本来のうつ病の発症機序とは全く接点がない人が、たくさん含まれているということでしょう。

「トラウマを語り出したら傾聴すること」が一番自然治癒力を賦活するというのは、私も時々経験します。これが始まると、時に劇的に楽な顔の人に変わります(戻るだけなんでしょうが)よね。緩和ケアの医者が「語ってもらう人」になるのは、結構難しくて、看護婦さんの中に「つい語られてしまう人」がいて、ずいぶん助けられたりしています。「つい語られてしまう人」は、それはそれで大変みたいですけど。

でも私も、大変かもしれないけど「つい語られてしまう人」にもなりたいなあなんて、欲張った気持ちを持ってしまったり。ほどほどにしておきます。
投稿者:attira
 小生の正体、ご想像がつくと思いますが、今まで、DSM, ICD, JPOSなどの権威を疑っていなかった自分に対する、猛省、自戒もあります。
投稿者:attira
 鋭い御意見、拝見致しまして精神科医として大変勉強になりました。
 ただ、「うつ病」は決して増えてはいません。本当の「うつ病」というのは、古典的には内因性精神疾患の1つで、もともと脳の脆弱性があって、ミエミエのきっかけというものはそうなくて発症する脳の「病気」です。
 がん含め重篤な身体疾患、働く人のメンタルヘルス、災害などで気持ちがつらくなる方々、どこぞのJPOS等という学会では、適応障害、うつ病などと言っておりますが、ウソです。(そもそも適応しようと一生懸命になっているのに適応障害というのは失礼な話です。)
 こういう方々には多かれ少なかれ、急性ストレス障害、PTSDの要素があるつらさが隠れています。
 こういう場合、薬を使っても効きません。薬の必要以上の処方は本人の自然治癒能力を奪うだけです。必要なのは、本人がトラウマを語り出すのを待つこと、トラウマを語り出したら傾聴すること(時間はかかりますが、これができればほとんどの人に自然治癒力が賦活されます)です。
 「現代型うつ病」などと言い、JPOS含め、問題をすり替えています。根本に対するアプローチ、ケアがもっと必要だと思います。
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